韓国、剣道世界大会決勝で「日本判定」主張 長年の「起源」論争が輪をかけ反発

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   「日本のための剣道ではない」(中央日報)、「韓日いずれにとってもマイナス」(ハンギョレ)――こうした見出しが、韓国紙を相次いで飾っている。

   2018年9月16日、韓国・仁川で第17回世界剣道選手権大会が開催された。男子団体戦決勝を戦ったのは、日本と地元・韓国だ。試合は最終戦までもつれる激闘の末、日本の優勝で幕を閉じた。ところが、その結果に韓国では波紋が広がっているのである。

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完全アウェーを日本代表が制すもブーイングの嵐

   ブー、ブー......――19日放送の「あさチャン!」(TBS系)でも、会場に巻き起こるブーイングがそのまま映し出された。

   地元開催とあって、韓国代表が入場すると大歓声が巻き起こるなど、日本にとっては「完全アウェー」の一戦。5人の選手が勝敗を競う男子団体決勝、第1戦の先鋒が引き分け、次鋒、中堅戦は日本が勝利。しかし副将戦は韓国が制し、決着は大将同士の一戦にもつれこむ。結局、ここを引き分けた日本が、16度目となる世界制覇を成し遂げた。

   しかし、会場の空気は緊張したものだった。韓国紙・中央日報の描写を借りよう。

「試合が進行される間、観客席の雰囲気は良くなかった。各5人ずつの剣客が激しい勝負をする間、観客席の一部で始まったブーイングが徐々に強まり、ついに会場全体に広がった」

   問題となったのは、審判である。韓国側は先鋒戦、中堅戦などで、韓国選手の面が認められなかったと主張、ひところ流行った表現を使えば「日本判定」だったと訴える。

   これまでの国際大会でも、韓国側からは何度か判定に対して「物言い」がついている。韓国はビデオ判定の導入などを主張するが、武道としてのあり方を重視する日本などでは反対意見が根強い。個々の判定の妥当性はひとまず置くと、今回の騒動は、こうした以前からの対立が露呈した形だ。

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