「ぎぼむす」勝利はコンテンツとしての強さが要因
ネットでは双方の番組への称賛が相次いだが、両番組対決という面でも話題となった。その辺りを意識してか、番組構成でも工夫がみられた。
放送開始時間が1時間ほど先行していた「安室引退特番」では、「ぎぼむす」の放送が始まる22時の30秒ほど前から、安室さんとイモトアヤコさん(32)の対面シーンを放送した。
これは「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の7月29日放送回でオンエアされたもの。22時ちょうどにイモトさんが背後の安室さんに気付くシーンが放送されたため、視聴者からは「1番いいところを合わせてきましたね」などの声が上がった。
今回の視聴率対決について、芸能評論家の肥留間正明さんは以下のように分析する。
「テレビ不況と言われる昨今では、視聴率が10%を超えれば大成功と言われますので、両番組とも非常に健闘したと言えるでしょう。今回、両番組の放送時間帯にはそれほど強いコンテンツはほかに見当たらなかったので、視聴者がこの2番組に集中したと思われます」
また、「ぎぼむす」の視聴率が安室さんの引退特番を上回った理由については、
「そもそも、コンテンツとしての強さでは、ドラマはドキュメンタリーよりも強いので、第1話から10%を超えていた『ぎぼむす』が、安室さんの特番を4.2ポイント上回ったのは順当な結果と言えるでしょう。なお、放送時間が重なっていなければ、ぎぼむすの視聴率は25%前後に達したのではないでしょうか」
と分析する。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)