大谷翔平、新人王を取るための条件と秘策とは

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   MBLア・リーグの新人王レースが最終コーナーに差し掛かった。米国メディアで新人王が有力視されているのが、エンゼルスの大谷翔平とヤンキースの2人の内野手、ミゲル・アンドゥハーとグレイバー・トーレスだ。

   すでに今シーズンの投手としての出番がなくなり一刀流の大谷がヤンキースコンビをかわして新人王を獲得するためには、何が必要となってくるのだろうか。

  • 大谷翔平選手(17年1月撮影)
    大谷翔平選手(17年1月撮影)
  • 大谷翔平選手(17年1月撮影)

OPSが証明する驚異的な大谷の活躍

   2018年9月18日時点での3選手の成績を見てみると、大谷が打率.290、20本塁打、55打点。アンドゥハーは打率.298、24本塁打、83打点をマークし、ア・リーグの8月度月間MVPに輝いている。一方の守備力で高い評価を受けているトーレスは打率.279、23本塁打、71打点。規定打席に到達していない大谷と一概には比較出来ないが、打率、本塁打に遜色はない。

   6月に右肘靭帯の損傷が発覚して以降、二刀流大谷の新人王の話題は鳴りを潜めたが、それが再燃したのが9月2日のアストロズ戦。88日ぶりにマウンドに立った大谷の二刀流復活に期待する米国メディアから再び新人王の声が。米スポーツ専門局「ESPN」のミラー記者は、投手として残りの試合で30イニング、防御率3.00、打者として3本塁打以上を新人王獲得の条件として具体的な数字を提示した。ただ、この試合で右肘の新たな靭帯損傷が発覚したため、投手としての数字を残すことが不可能となってしまった。

   一方で、序盤戦の二刀流の実績を評価する声も少なくはない。地元ロサンゼルスのメディアは、ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流に挑戦した事実を評価した上で「彼はメジャーで最もエリートな打者の一人」と報じている。これの根拠としているのが、メジャーで重視される指標「OPS」(出塁率+長打率)である。

   2018年9月12日時点の大谷の「OPS」は.970で、今シーズン250以上打席に立った打者中、5位。ライバルのアンドゥハー、トーレスはOPS.852で、規定打席にこそ立っていないが、「OPS」ではライバルに大きく水をあけている。

   地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は記事の中で「オオタニは13日(日本時間14日)の試合前の時点で、8月以降では球界トップとなるOPS.1246を記録している。マイク・トラウト以外では打者として最も生産性のある活躍をしている」とエンゼルスの主力選手と比較しながら大谷を評価している。

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