新潮内紛?「新潮45」批判を「新潮社出版部文芸」が連続RT 「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」

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他の「新潮」アカウントも反応

   18日、「新潮45」が書店に並ぶとともに、こうした小川氏の記事内容がツイッターでも拡散され、議論になり始めた。こうした中の19日未明、動き始めたのが「新潮社出版部文芸」アカウントだ。新潮社から刊行される文芸系書籍の刊行情報や、読者からの反響をRTするなど、ごく一般的な「公式アカウント」だったのだが、突如、「新潮45」に関する識者・一般ユーザーのツイートを次々とRTし始めた。

   たとえば、作家・平野啓一郎さんによる「言葉に尽くせない敬愛の念を抱いている出版社だが、一雑誌とは言え、どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか。わからない」といった発言や、上智大・中野晃一教授の「新潮文庫を読んで育ったことを思い返すと、悲しい。新潮社をボイコットすべきかと自問する日が来るとは」という言葉、ネット上での批判の起点となったライター・武田砂鉄さんの「慄然とする」といったものから、「やおい」研究などで知られる金田淳子さんの「すみませんが、新潮さんの出版物、もう買いませんし、原稿も引き受けません」という宣言、ITジャーナリスト・津田大介さんの「こんなの書く方も書く方だが、載せる方も載せる方だ」――「新潮45」、そして新潮社に対する厳しい発言を、黙々と拡散し続ける。

   19日朝、いったんRTは解除されたとみられるが、間もなく再開された。その間、「出版部文芸」自身の発言はなかったが、19日午前、

「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事(佐藤義亮)」

の一言が初めて書き込まれた。これは、新潮社創立者の佐藤義亮(1878~1951)が、立ち上げに当たって定めた「社是」の一節だ。

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