台湾「総領事」自殺の背景 中国報道きっかけにバッシング、しかし...

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

中国からのチャーターバス要請断っていた

   関空からの利用者移送をめぐって中国語圏で拡散されたのが、中国の駐大阪総領事館がチャーターしたとされるバスの話題だ。中国のニュースサイト「観察者」は、ネット上の声を引用しながら、(1)中国総領事館は15台のバスを関空に送り込んだ(2)台湾人も一緒に乗れるかと聞いたところ、帰ってきた答えは『自分が中国人だと思うのならば乗れる』というものだった、などと伝え、この2点は台湾メディアでも拡散された。中国語圏のネットでは、中国が迅速に自国民を優先的に脱出させることに成功したとして賞賛の声があがり、それと対比させる形で、台湾当局への批判も相次いだ。

   しかし、この批判の前提は間違っていたという指摘も出ている。

   政治家の発言やニュース報道の内容について事実関係を検証する「ファクトチェック」を行う「台湾ファクトチェックセンター」は、日本の提携団体「ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)」を通じて関空の運営会社に事実関係を確認している。関空側は、バスの扱いについて、(1)中国の総領事館から関空にバスを乗り入れたいという要望はあったが、断った(2)すべての乗客を国籍関係なく関空のバスで目的地に運んだ。中国の乗客は、航空会社の誘導もあって、まとまってバスに乗った(3)目的地は原則として泉佐野駅だったが、中国の乗客は非常に人数が多いので、中国の乗客を乗せたバスだけ泉佐野市内のショッピングモールの駐車場を目的地にした(4)中国の総領事館が手配したバスは、この駐車場に待機していた、などと説明したという。

姉妹サイト