神の子が見せた希望の笑顔
のちに山本さんがプロの格闘家に転向した際に用いたニックネーム「神の子」。「神」とはまさに父・郁榮さんであり、その子供として誇らしかったからだと言っていた。
上半身を覆う入れ墨と、そのストレートな物言いで世間から誤解を招くこともあった。だが、取材時の山本さんは常に低姿勢で謙虚だった。そして少年のような純粋さを持ち合わせていた。
ついに父の無念を果たすことが出来なかった「神の子」。ただひたすらオリンピックの金メダルを追いかけ、希望に満ち溢れていた22歳の笑顔を今でも忘れることが出来ない。あまりにも早すぎる「神の子」の死だった。
(J-CASTニュース編集部 木村直樹)