「私たちのアイドル人生そのもの」 不遇だったSKE須田&松村、1位獲得でしみじみ

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   名古屋・栄を拠点にするSKE48の楽曲をファンの投票で選んでランキング形式で発表するコンサート「リクエストアワー セットリストベスト100」(リクアワ)が2018年9月15日から16日にかけて名古屋市内で開かれた。

   1位になったのは、須田亜香里さん(26)と、卒業発表したばかりの松村香織さん(28)による楽曲「ここで一発」(2013年)だった。不遇だった2人が報われるまでを描いた楽曲で、これまでは「何をやっても2番止まり」だったという須田さんは、「こうやって大事な仲間と力を合わせたら、1番に手が届くというのを見せてもらった」と目を潤ませた。

  • 「ここで一発」を披露した須田亜香里さん(左)と松村香織さん(右)(c)AKS
    「ここで一発」を披露した須田亜香里さん(左)と松村香織さん(右)(c)AKS
  • 「ここで一発」を披露した須田亜香里さん(左)と松村香織さん(右)(c)AKS

「私たち2人って、あんまり最初は必要とされてなくて」

 

   「リクアワ」はAKB48グループとしては毎年1月に行われているが、SKEが単独で開くのは15年11月以来、約3年ぶり。SKEのシングル曲や劇場公演曲、計374曲を対象に投票が行われた。

 

   須田さんと松村さんは同期で、09年にSKE48の3期生としてデビュー。松井玲奈さん(27、15年卒業)と松井珠理奈さん(21)の「W松井」に注目が集まるなか、必ずしもグループ内では目立つ存在ではなかった。そんな中でも2人は少しずつ知名度を上げ、18年6月の選抜総選挙では須田さんは2位、松村さんは17位にランクイン。松村さんはAKB48グループの中で最年長で、9月15日に卒業を発表したばかりだった。

 

   「ここで一発」では、中盤に、「だ~す~!(編注:須田さんのこと)あきらめないでよかったね」というせりふがある。松村さんは、この部分をアドリブで「だーすー、本当にだーすーと出会えて嬉しかったです!」に。須田さんは感極まってステージ上で松村さんと抱き合った。

   このハプニングに、須田さんは「ずるーい!」と声をあげる一方で、松村さんは

「こういう形で、(卒業を)発表した次の日に、まさか1位をいただけるなんて思ってなくて...正直ね、私たち2人って、あんまり最初は必要とされてなくて、メディアに出るたびにすごい叩かれて...」

としみじみ。

   2人は

「出るまでもすごく苦労したし、何だろうね、同期の中で出遅れちゃったな、ということとか、結構あったし、どんどん後輩に先を越されることも普通にあって、それでやっとね、ガツガツいってテレビに出たら...ね」(須田さん)
「ブスだの何だの...」(松村さん)

などと過去の苦労をふり返った。

松村さん以外とは「この曲はあり得ないし想像できない」

 

   過去に「1位というものを取ったことがない」という須田さんは、

「何やっても2番止まりだったとから、こうやって大事な仲間と力を合わせたら、一番に手が届くんだなとか支えてくれる人がいたらこうやって届くものもあるんだな、というのを、見せてもらった気がします」

とファンに感謝。松村さんの卒業で楽曲を「封印」する考えだ。

「本当にこの曲の歌詞は、私たちのアイドル人生そのものを歌詞にしていただいたもので、 5年も前にいただいたものだけど、今もこうやってこの曲を聴いたり歌ったりすると、初心に返れたり、また頑張ろう、って思える曲で、私は、かおたん(松村さん)と以外は、この曲はあり得ないな、って思ってたし、想像ができないから、もしかしたら(今回の1位披露が)見納めだったかもしれないね」
 

   会場が「えーっ!」と騒然となるなか、斉藤真木子さん(24)が松村さんに「卒業やめなよ」とツッコみ、会場の声を笑いに変えていた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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