引退した安室奈美恵さんが引退前日の2018年9月15日、沖縄県宜野湾市で開いた「前夜祭」には多数のアーティストが友情出演した。
コンサートの幕を切った平井堅さんや地元沖縄のアーティストBEGIN、MONGOL800らも。終了後、一人ひとりが安室さんへの思いを述べた。
ねぎらいの声続々
「前夜祭」が開かれた沖縄コンベンションセンター展示棟に、最初に現れたのは平井堅さん。「ノンフィクション」や「WANT ME, WANT ME」など4曲を披露した。また、コラボシーンでは安室さんと「グロテスク」をデュエット。安室さんに対しては「この先も楽しい人生を謳歌して欲しいと思います」として、引退でおしまいではないと前向きなメッセージを送った。
次いで、地元沖縄のMONGOL800とBEGINが続けて登場。
MONGOL800は、この日のために特別に準備してきたという「TRY ME ~私を信じて~」はじめ5曲を歌った。BEGINは、「Tempest」などこれまた5曲を披露した。MONGOL800は「同じウチナーンチュとして嬉しかったです」、BEGINは「最後のステージに一緒に立てたのが嬉しいです」と率直な思いをコメントした。
いまやアジアで大人気のジョリン・ツァイさんも駆けつけ、安室さんと一緒に「I'm Not Yours」を歌った。ツァイさんは「私が必要になったら、いつでも声をかけてね」と今後への思いをはせた。
また「山P」こと山下智久さんが安室さんと一緒にダンスを交えて「UNUSUAL」をコラボ。さらに出演者リストになかったDOUBLEがステージに現れ、「BLACK DIAMOND」を披露した。山下さんは、「今日は一生の思い出」と感激、DOUBULEは「25年間走ってくれて心からお疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけた。
以下は、コラボ共演者が出したコメント全文。
平井堅
こんな記念すべき歴史的なイベントに出させて頂き、光栄に思ってます。私事ですが「グロテスク」を一緒に歌えて、忘れられないイベントになりました。最後までかっこよく潔い安室さんだったので、この先も楽しい人生を謳歌して欲しいと思います。
BEGIN
プレッシャーありましたが、お客さんが温かくて楽しいステージでした。沖縄中が安室さんに包まれていて、あらためてその凄さを感じました。最後のステージに一緒に立てたのが嬉しいです。安室さんが開いた扉の向こうにはいろんな形で光がたくさん射していると思います。先のことはわかないと思いますが、本当にお疲れ様でした!
MONGOL800
20年の活動の中でもしかしたら一番緊張したかもというくらい大切なステージでした。お客さんが温かくて嬉しかったです。今後、10年、20年後、どこかでばったり会えたらいいなと思ってます! 最後の際に同じステージ立てたこと、「TRY ME 〜私を信じて〜」を演奏できたこと、同じウチナーンチュとして嬉しかったです。
ジョリン・ツァイ
安室さんのファンの方々がここから離れたくない気持ちがいっぱいでいる中、その熱い気持ちをすごく感じました。安室さんの大事な故郷でのステージに自分が参加できることに感謝しています。これからはリラックスして笑顔いっぱいの人生を送ってください。また、私が必要になったら、いつでも声をかけてね。
山下智久
貴重なステージに呼んでいただけて、一緒に時間を共有することが出来て、感無量です。子供時代から安室さんの音楽を聴きながら育ってきて、非常にさびしい気持ちになりますが、今日は本当に呼んでいただけて一生の思い出になりました。
DOUBLE
この特別な前夜祭、初めは緊張していましたが、実際にステージに上がってみると楽しむことが出来ました。一見華やかに見えるショービジネスですが、楽しさもあるけれども、その過酷さとか、苦悩とか、そういった大変さというものもよく知っているので、本当に25年間走ってくれて心からお疲れ様でしたという気持ちです。