「50年前、女性が働くことはほとんど考えられませんでした」
今後の障害者雇用はどうあるべきか。初瀬氏が考える未来を聞くと、力強く答えた。
「50年前は、女性が会社で働くとか、キャリアを積んで役員や代表になることがほとんど考えられませんでした。でも今は女性がたくさんいるのが当たり前になってきた。これ自体すごいことなんです。
障害者の雇用は、女性の雇用を追いかけているところがあります。どの会社にも一定数以上いるのが当たり前になるはずです。その社会をどれだけ早く実現できるかが私の仕事だと思いますし、障害者雇用が目指すべきところだと思います。知恵や知識が足りないところがあれば、いくらでもお手伝いしたいと思います」
●初瀬 勇輔(はつせ ゆうすけ) プロフィール
長崎県生まれ。(株)スタイル・エッジMEDICAL、(株)ユニバーサルスタイル代表。障害者雇用コンサルタント。視覚障害者柔道家(パラアスリート)。弁護士を目指していた大学在学中、緑内障により視覚障害となる。失意の底にあったが、高校時代に打ち込んだ柔道を再開し、目標であった北京パラリンピック出場を果たす。現在、2020年東京パラリンピック出場を目指している。また、障害者雇用のコンサルティング、人材紹介サービスなどを行う㈱ユニバーサルスタイルを設立後、予防医学をテーマとし、嘱託産業医や入社後の障害者就労サポートなど、健康経営をサポートする事業を行う(株)スタイル・エッジMEDICALの代表取締役にも就任。
視覚障害者柔道の選手として活動を続けながら、障害者雇用をはじめとした障害者の社会進出に関する貢献活動や、企業の健康経営の推進を通して、ユニバーサルな社会作りに力を入れている。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)