「バーチャル世界にまで政治持ち込むな」との声も
それは、9月13日夜のライブ配信に当たって、告知用のサムネイル画像に中国と台湾の国旗が並べられていたことだ。
実は、この画像を見た中国人とみられる人らから、台湾の国旗を載せたことに疑問や批判の声が、配信前からツイッター上などで相次いでいた。
中国語のほかに、「あいちゃん、中国と台湾の関係は非常に複雑です、政治を関与しないように注意してください」「明日の生放送は荒らされる」「今すぐ変えた方が...」などと日本語でも書き込まれた。
ライブ配信は、予定通り行われたが、やはり中国のネット掲示板など一部で非難の声も出て、「もっと慎重にすべき」とも指摘された。キズナアイ公式ツイッターの発表は、こうした声を受けて行われた可能性もありそうだ。
アーカイブを中止したことについて、「正しい判断」「事情があるならしょうがない」といった声も出たが、一方で、「バーチャル世界にまで政治持ち込むな」「謝罪する必要ないやろ。嫌なら見なきゃいい」との意見が出て、議論になっている。
キズナアイを運営する「Activ8(アクティベート)」は14日、J-CASTニュースの取材に対し、「ファンの気持ちを傷つけかねないので、一切コメントできません」と広報担当者が話した。
なお、18年に入ってからは、アメリカ政府の公式サイトから台湾の国旗が削除されたり、スポーツのアジア大会でスタートゲートの柱に描かれた台湾の国旗が隠されたりする騒ぎが起きている。いずれも中国からの抗議があったとされるが、台湾からは不満が出ている。