1991年に放送され、社会現象にまでなったドラマ「東京ラブストーリー」の再放送が2018年9月14日から始まった。
本放送から27年、再放送は14年ぶりとあってインターネット上では、放送決定のタイミングから注目を集めた。いざ放送が始まってみると、ストーリーだけでなく登場するアイテムにも注目が集まった。
14年ぶりの再放送
「東京ラブストーリー」は自由奔放なヒロイン赤名リカ(演・鈴木保奈美)が主人公のドラマで、リカに好意を寄せられる同僚の永尾完治(演:織田裕二)や完治の高校の同級生の三上健一(演:江口洋介)、関口さとみ(演:有森也実)らが複雑な恋愛模様を織りなすラブストーリーだ。フジテレビの番組サイトによると当時の平均視聴率は22.9パーセント、最高視聴率は32.9パーセントを記録した。また、小田和正さんが歌う主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」は254万枚を売り上げて1991年のオリコンのシングル年間ランキングで1位を獲得した。
今回の再放送は、鈴木保奈美さんと織田裕二さんがこのドラマ以来27年ぶりに共演するドラマ「SUITS/スーツ」の放送開始に合わせたもので通算7回目の再放送となる。
とはいえ、14年ぶりとあって、放送決定時点から話題となった。ネットニュースでも取り上げられたほか、ツイッターでも数多くのユーザーが放送の話題に触れていた。
放送当時にはなかったSNSで「#東京ラブストーリー」とのハッシュタグが作られ、放送が始まった14日には16時30分ごろにツイッタートレンド入りした。
放送当時を知るユーザーからは「めちゃくちゃ懐かしい...」といった感想が寄せられたものの、中には若い視聴者もいたようで、劇中に登場するアイテムに驚く一幕もあった。
あれから27年、変わり過ぎた世の中
フジテレビも時代の経過を無視していたわけではない。開始早々、永尾が羽田空港に到着する場面でのこと。公衆電話を使って話し始めるところに切り替わると、画面左上に「この作品は1991年に制作されたものです」とのテロップが入った。
新世代視聴者への配慮もあったが、それでも時代のギャップにツッコミが入る場面がいくつかあった。
赤名がコースターに書いてある電話番号を永尾に渡すシーンには、
「家の電話番号教える時代が新鮮...」
「教える電話番号が固定!」
など教える番号が固定電話であることに驚く人もいた。
永尾が働く会社のオフィスについてもこんな指摘があった。
「会社のデスクにパソコンがないw」
「会社にパソコンが見当たらない」
今やデスクに1人1台パソコンが与えられているところも多いためか、パソコンが見当たらないことに違和感を覚えていた。
そのほかにも、「メモは手帳が当たり前」や「カーナビがない」といった反応もあったが、特に注目を集めたのが電話だった。
永尾が社用車から会社に電話をかける場面。永尾が使っていたのは、今ではほとんど見かけなくなった自動車電話だ。それに対して、「自動車電話だぁー!」と反応する声や、登場人物が使用する電話機には、
「電話でけえええww」
「電話の子機デカイなーw」
「ノラさんの電話出てきた!!」
といったコメントが寄せられていた。
17日からは2話以降が放送されるが、こうした驚きの声はまだまだ上がるのだろうか。
(J-CASTニュース編集部 大山雄也)