松坂大輔はなぜ甲子園で強いのか 「20年前の投げやすさはなかった」と語った裏の決意

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   中日の松坂大輔投手が13日、甲子園球場で行われた阪神戦に先発し、今季6勝目をマークした。38歳の誕生日となったこの日は、5回を投げ95球5安打1失点。公式戦の甲子園のマウンドは、2006年6月9日以来12年3カ月ぶりで、日米通算170勝目となった。

   20年前の1998年9月13日。この日も松坂は甲子園のマウンド上にいた。AAA野球選手権の決勝戦。台湾を迎えての一戦で松坂は完投で勝利し、大会MVPに輝いた。投球内容は20年前には遠く及ばないものの、ヒーローインタビューでは「勝てて良かったです」と2度目の甲子園バースデー勝利を素直に喜んだ。

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松坂が残した甲子園での伝説

   松坂は甲子園を「特別な場所」という。横浜高校時代、春夏連覇の偉業を成し遂げた「平成の怪物」は、甲子園で負けたことがない。150キロを超えるストレートを武器に11試合に登板し、10試合で完投。うち6試合が完封勝利で、99回を投げて奪った三振は97。防御率は驚異の0.78と、怪物ぶりをいかんなく見せつけた。

   今でも伝説として語り継がれるのが、夏の大会でのPL学園との準々決勝戦。PLのエース上重聡(現日本テレビアナウンサー)と投げ合った一戦は、延長17回までもつれる壮絶なものとなり、松坂は17回を一人で投げ切り250球の完投勝利を挙げた。決勝戦では京都成章高相手にノーヒットノーランを演じ、チームを優勝へと導いた。甲子園の決勝でのノーヒットノーランは史上2人目で実に59年ぶりの快挙だった。

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