元大関・雅山として活躍した二子山親方が、iPhoneをなくして困っている。その捜索を、元関脇・旭天鵬の友綱親方が買って出た。
「突然 すいません」――2018年9月13日午前、友綱親方はこうツイートした。
毎日ツイートしていたのに13日は書き込みなし
「相撲協会の 近くに二子山親方(元雅山)の 携帯電話 iPhoneを拾った方は 協会事務所に 届けてくれませんか よろしくお願いします」
二子山親方は、この春から新たに部屋を立ち上げ、後進の育成に大わらわの毎日だ。そんな中でもフォロワー4万6000人のツイッターはまめに更新している。特にここ何日かは秋場所中ということもあって、弟子たちの取組結果や、自身の「食レポ」を、毎日欠かさず投稿していた。
ところが13日は更新がない。何があったのかと思いきや、iPhone紛失がその原因らしい。
経緯は不明ながら、これを知った友綱親方が探し物を手助けすることに。ツイッターで、見つけた人は日本相撲協会まで届けてほしい、と呼びかけたのである。
九重親方、いい話の腰を折られる
ところがこの発言、通常のツイートではなく、九重親方(元大関・千代大海)の投稿へのリプライ(返信)という形だった。しかもその九重親方のつぶやきは、
「私の出生地で兄、姉家族が住んでいる北海道千歳。
余震が続き不安な毎日。
自然災害の恐ろしさと命の尊さ。
姉兄から伝わる現地の緊迫感。
今私達がやるべきことをやらねば。
と、掻き立てられます。
相撲で人を喜ばせたり勇気を湧かせるること。
何か感じてもらえるよう努力すること」
という、北海道胆振東部地震の被災地への想い、決意をこめたものである。友綱親方に悪気はなかったのだろうが、結果的に「いい話」の腰を折られたような格好に。相撲ファンからも、
「せっかくいいことふうなツイートしてるところに、旭天鵬が雅山のiPhone拾ったら事務所に届けてって関係ないレスつけてて草」
と笑いが上がった。
果たしてiPhoneは見つかったのか
さて、一夜明けた14日12時現在、二子山親方のツイッターはまだ更新がない。ファンからも、
「二子山親方のiPhone見つかったのかな。毎日ツイート楽しみにしてるしどうか見つかりますように」
「二子山親方のスマホが見つかったか気になる朝」
といった声が相次いでいる。果たしてiPhoneは届いたのだろうか。相撲協会の広報担当者に問い合わせてみたが、「個人的なことなのでわかりません」とのことだった。