「ンゴ」「すこ」「こマ?」「微レ存」「打線組んだ」――。これらの単語は、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)発祥のネットスラングだ。2ちゃんねる内の「なんでも実況J(なんJ)」という場で多用されていたため、「なんJ語」とも呼ばれる。
その「なんJ語」をめぐり、ちょっとした騒ぎが起きた。インターネット通販大手・アマゾンジャパン公式ツイッターの担当者が、「会社ですれ違った人に『あ、なんJ民だ』と言われるンゴ。。。」と悩みを吐露し、注目を集めている。
10代で流行、市民権得つつある「なんJ語」
ここ数年、SNSで使われるなど「市民権」を得つつあるなんJ語。ネットメディア「マイナビティーンズ」が10代女性を対象に調査した「2017年に流行ったコトバ」では、「ンゴ」が3位に選ばれた。
こうした盛り上がりを受けてか、動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」の公式ツイッターは2018年8月13日、自社の宣伝ツイートの中で、
「#甲子園 まっただ中。連日ドラマチックな展開が多くてアツアツやなぁ。#高校野球 ええな。せや、夜に #やきう 作品イッキ見したろ」
と、なんJ語の一種である「猛虎弁」(不自然な関西弁)を交えた。企業の宣伝活動で「なんJ語」を使うのは異例といえる。
ツイートは広く拡散され、「面白すぎて草生えるンゴ」「Amazonプライム なんJ民説やめろ」とおおむね好意的な反応が寄せられた。