「タッキー&翼」の解散劇と滝沢秀明さん(36)の去就が、ある元プロ野球選手の「去り際」と重なって見える――。2018年9月13日未明のジャニーズ事務所の発表を受けて、野球ファンの間でこんな声が広がっている。
ある選手とは、巨人の高橋由伸現監督(43)のこと。周囲から現役続行を望まれる状況の中で、さまざまな理由があって引退を決断し、そのまますぐに「裏方」に回ることになった経緯などに、「どこか共通点を感じてしまう」というのだ。
2人の「共通点」は?
高橋氏は15年に現役を引退。同シーズンは主に代打の切り札として活躍し、代打打率も3割9分5厘の好成績を記録していたが、球団から監督就任要請を受けて引退を決断した。
当初、本人は現役続行を希望していた。だが、当時のスポーツ報知記事(10月24日付)によれば、ミスターこと長嶋茂雄氏からも「(次の監督は)高橋君しかいない。ファンもそれを望んでいるのではないか」との後押しを受け、決意を固めたという。
この引退劇はさまざまな憶測を呼んだ。「週刊現代」(11月7日号)は、高橋氏が「イヤイヤ引き受けざるを得なかった」として、関係者の談として、
「由伸は、『本当は監督なんかやりたくない。引き受けたくなかった』と思っていますよ」
とまで伝えていた。
それから3年。奇しくも、高橋氏への「続投要請」がスポーツ各紙に報じられた18年8月12日、ニュースサイト「サイゾーウーマン」が滝沢さんの引退をスクープ。13日未明には、ジャニーズ事務所が正式発表した。
滝沢さんは18年末で芸能界を引退し、今後は同事務所でタレント育成やプロデュース業など裏方の仕事に専念するという。一部スポーツ紙では、ジャニー喜多川社長(86)の「後継者の役割を担う」とも報じられた。
こうした滝沢さんの「引退劇」に、高橋氏との共通点を感じた野球ファンは多かったようだ。13日未明に事務所の発表が報じられた直後から、インターネット上に、
「タッキーと高橋由伸が重なって見える」
との声が数多く寄せられたのだ。