豊胸手術に関するテレビ番組の実験を受け、美容クリニック「東京美容外科」は2018年9月12日、「十分な配慮と共に、真似をしないようお願いいたします」と注意を呼びかけた。
実験は、豊胸手術を受けた女性の胸にLEDライトを当てると強く光る、という内容。東京美容外科は「美容目的で行った豊胸手術に限りません」としている。
「豊胸手術ってばれるのか」
実験は、9月10日放送のバラエティー「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で行われた。
シリコンを挿入する豊胸手術で「AAカップ」から「Dカップ」になった女性が水着姿で出演し、両胸にLEDを光源とする懐中電灯を押しつけた。すると、外からはっきり確認できるほど両胸が赤く発光した。
放送後、ツイッターでは「びっくり」「豊胸手術ってばれるのか」と驚きの声が続出。「豊胸女子はLEDライトに注意」といった忠告も飛び交った。
「乳癌などの病気の治療でも」行われている手法
東京美容外科は9月11日、シリコン挿入による豊胸手術の患者および検討している人に向け、番組の実験を「検証」する動画を公開した。
動画に登場した同クリニックの小野准平・新宿院院長によれば、LEDを強く胸に押し当てた場合、シリコンがランプのように浮かび上がるのは事実としつつ(1)乳腺と皮下脂肪に厚みによっては光らないケースもある(2)スマートフォンのライトのように弱い光では光らない――と、実験の再現映像とともに解説。
「日常生活のようでこのようなシチュエーションはまず起きないので、ご安心ください」
としている。
また、同クリニックの公式ツイッターは12日、このような現象は「美容目的で行った豊胸手術に限りません。乳癌などの病気の治療でもシリコンインプラントを用いた再建も行われています」と補足し、「十分な配慮と共に、真似をしないようお願いいたします」と呼びかけた。