テニスの全米オープンで、日本人初となる優勝を飾った大坂なおみ選手。彼女が所属する日清食品ホールディングスでは社員を挙げて応援に熱が入ったようだ。
しかし、日清食品ホールディングスの社員が大坂選手を応援する写真が思わぬ反応を呼んでいる。それは20年前に閉鎖された伝説のライブハウスではないかと指摘する声だった。
数々のミュージシャンがライブ
2018年9月9日(日本時間)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで、女子シングルスの決勝が行われ、大坂選手が元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ選手を破ってグランドスラム初優勝を果たした。
彼女の所属する日清食品ホールディングスでは早朝の試合にも関わらず、グループ社員有志およそ150人が声援を送った。
このことをスポニチアネックスは「『大坂半端ねえ?!』日清食品、優勝ボーナス『準備中』 早朝から150人が声援」と題して9日朝に配信した。
この記事には優勝した瞬間に金テープが舞う中、マスコットキャラクターの「カップヌードルくん」や社員が喜んでいる姿を捉えた写真が掲載されている。
12日、この写真を見た元筋肉少女帯のメンバーであり、音楽バンド「SOFT BALLET」のサポートメンバーとしても活躍したギタリストの石塚BERA伯広さんがツイッターで、こう指摘した。
「テニスの大坂なおみ選手の優勝のときの新宿JAM前にある日清本社の様子。社内のイベントルームだと思うんだけど、これって間違いなく旧パワーステーションだよね」
日清パワーステーションは1988年から98年の10年間だけ存在したライブハウスだ。場所は東京・新宿にある日清食品ホールディングスの東京本社の地下にあった。開業当初のフライヤーによると「ディナーしながらロックできる」ことがウリとなっており惹句も「ROCKIN RESTAURANT」だった。非常に数多くのミュージシャンやバンドが出演し、氷室京介さんや桑田佳祐さん、原田真二さんら。バンドでは「CASIOPEA」、「TH eROCKERS」、「THE YELLOW MONKEY」など多岐にわたる。
しかし、98年に幕を閉じることになり、最終日には忌野清志郎さん(故人)やザ・コレクターズらが駆けつけて10年の営業に終止符を打った。
現在は何に使われている?
石塚さんだけでなく、一般のツイッターユーザーからも反応があり、
「大坂なおみ選手の応援している、日清社員の会場、パワステだよね??」
「もしかして、昔、ライブハウスとして使用されてた日清パワーステーション!?」
などかつての面影を知る人からの声が寄せられていた。
J-CASTニュース編集部は18年9月12日、日清食品ホールディングスに対して取材を行った。
大坂選手の社内ビューイングが行われたのは東京本社の地下2階にある多目的ホールであり、かつて日清パワーステーションであったことは、
「事実です」
と、ツイッター上にある指摘を認めた
(J-CASTニュース編集部 大山雄也)