岩隈久志、「獲得」最有力の日本球団は? マリナーズ退団後をデータで占う

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   MLBのマリナーズは2018年9月11日(日本時間12日)、岩隈久志投手が今季限りで退団すると発表した。昨年はMLB初の未勝利に終わり、9月には右肩の手術を受けた。今季はマイナー契約からスタートしメジャー復帰を目指したが、メジャーのマウンドに立つことが出来なかった。岩隈は日本球界の復帰を視野に入れ、現役続行の意志を見せている。

   メジャー通算63勝投手の次なる舞台はどこになるのか。選択肢としては、日本、米国独立リーグ、韓国、台湾、メキシコなどのリーグがある。これらの選択肢の中で、岩隈本人は日本球界復帰を強く望んでいる。

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「日本でキャリアを終えようと思う」

   MLBの公式サイトでマリナーズを担当するグレグ・ジョンズ記者は9月12日、自身のツイッターで岩隈の記事を紹介。「岩隈、日本でのカムバックを計画」のタイトルがついたレポートの中で岩隈のコメントを次のように伝えた。「残念ながらマリナーズでの復帰とはならなかったが、プロ生活をスタートさせた日本でキャリアを終えようと思う」。

   2000年に近鉄でプロキャリアをスタートし、楽天、マリナーズでキャリアを積んできた。マリナーズに移籍した12年の前半戦こそ抑えに回ったが、これ以外は先発としてローテンションを守ってきた。だが、今季メジャーのマウンドに上がっていないことでも分かるように、手術を受けた右肩の回復が思わしくなく、長いイニングでの投球は厳しいものとなる。起用法としては、中継ぎ、抑えのどちらかとなるだろう。

   では、日本球界の各球団の中継ぎ、抑え投手の事情はどうか。セ・リーグでは、セーブ数は中崎翔太(広島)、ドリス(阪神)、山崎康晃(横浜)が「29」でトップを並走。これに「28」の石山泰稚(ヤクルト)が続く。中日、巨人に関しては、現在、抑えの大黒柱がおらず、勝ち切れない試合が続く中日はペナントレースの最下位に沈んでいる。

   中継ぎに関しては、5強1弱の状況にある。中日以外の5球団は比較的安定した数字を残している。現在、セ・リーグのホールド、ホールドポイント部門で所属選手がベストテンに入っていない唯一の球団が中日で、来季へ向けて投手の補強が急務である。

   一方のパ・リーグはどうだろうか。抑えは、増井浩俊(オリックス)のセーブ数「31」が抜けている。これに続くのが、森唯斗(ソフトバンク)の「27」、内竜也(ロッテ)の「25」である。古巣の楽天はハーマン、日本ハムは石川直也とトンキンの二本柱がクローザーを担っているが、この2チームに比べてやや戦力が落ちるのが西武だ。増田達至とヒースの2人が抑えのマウンドに上がっているが、絶対的な存在ではなく、安定感に欠ける。

   中継ぎに目を移すと、ここでも西武の「投壊」ぶりが見て取れる。上記の中日同様に、ホールド、ホールドポイント部門で西武の投手は誰一人ベストテンに名を連ねているものはいない。ただ、中日との違いは、9月11日現在、2位ソフトバンクに4ゲーム差をつけて1位につけているところ。強力な打撃陣が投手陣の失態をカバーしている。

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