池谷氏「1人1人のミーティングはないそう」
こうした塚原副会長の説明に対し、9月11日放送の「ミヤネ屋」に生出演した池谷氏は相反する見方を示した。
「現場にいる選手たちから聞いているんですけれども、代表選手が1人1人呼ばれたというミーティングは全くないそうです。全員を呼んでいないし、今までも代表合宿で1人(だけ)呼ばれるということはなかったそうです。(宮川)紗江選手だけが1人呼ばれたという(こと)。そういう状況は今までなかったそうです、残念ながら」
池谷氏の反論は、これにとどまらない。
プロジェクト「2020東京五輪特別強化」について、塚原副会長が「通常はコーチと2人で練習する」と説明。加藤さんが「速見コーチも入れるんですか?」と聞くと、
「来てもらわなきゃ困るわけですよ。マンツーマンでやるのが基本ですから」
と答えていた。
しかし、宮川選手は「基本的に『2020』の専任コーチがいるから、速見コーチは入れないと言われた」と明かしており、塚原副会長の説明と矛盾する。この点について、塚原副会長は「全然違います。それは最近の話」と否定した上で、
「所属の問題が絡んでいるんですよ。(宮川選手の)所属クラブから文書が来た時に、速見コーチは暴力の対象になっていて、体操協会が聞き取りをしないといけない状況だと聞いた」
と述べた。
だが、池谷氏は「ミヤネ屋」で「いや~それはもっと前からの話」と反論。「暴力うんぬんというのは、文書が来たところから始まっている。でも、『2020』は昨年(17年)の頭からやっている。時期がずれています」との見方を示した。
宮川選手は18年6月に2020年東京五輪特別強化選手に追加されており、池谷氏は「(宮川選手は)1年半の間、『2020』じゃないからという理由で練習を切られていた」と訴えていた。
こうした池谷氏の反論もあり、塚原副会長のテレビ生激白は「不発」に終わった感が強い。