ジャーナリストの池上彰さん(68)が司会をするフジテレビ系番組「池上彰スペシャル!」で、ゲストの小中学生約70人の少なくとも20人以上は子役タレントと分かり、ネット上で論議になっている。
子役とはいえタレントを集めたのなら、それを知らせるべきだったとの批判も多い。J-CASTニュースは、フジテレビに、それらの疑問を尋ねた。
2つの小中学校の協力とだけ表示
「大人は決して口に出せない...奇想天外なギモン」。2018年9月7日夜放送の番組では、こんなテロップを掲げて、「日本とアメリカの大問題」を特集した。
池上さんは、スタジオに集まった小中学生を前に、「子供ってね、『王様は裸だ』って言えるんだよね。忖度しないでね、厳しい質問が出てくるんじゃないか」と期待たっぷり。まず、子供から募ったギモンとして、「日本はアメリカのご機嫌取りばかりに見えるのはなぜ?」というテーマを取り上げた。
このギモンを出した小6の出演者は、「トランプさんが校長先生で、安倍さんがなんか担任の先生みたい」と理由を述べ、日本に対して、「忖度ばっかりしているんじゃなくて、なんかちゃんと意見を言った方がアメリカも気持ちが分かる」と意見を述べた。
質問を募ると、小中学生らから即座にたくさんの手が上がり、当てられるとマイクを持ってすらすらと話す。こうした様子に、池上さんは、子供は怖いもの知らずだなどと感心していた。
番組最後のクレジット表示では、「協力」先として、2つの小中学校名が挙げられていた。
ところが、放送後に、出演者の中には、芸能プロ所属の子役タレントもいたとして、疑問や批判の声が上がるようになった。