「引き継いでやってくれる方がいれば、いつでもどうぞ」
スポーツ文化評論家の玉木正之氏は番組で、「長い歴史で築かれた(塚原夫妻の)力はすごく大きいというのを、もう少し自覚していただきたい」としたほか、「(自信が)あるなら記者会見を開いて堂々としゃべってもらいたい。宮川さんに話を聞いてもらえていないなら、なぜ自分たちがそういう立場になったか、気付いてほしい」と眉をひそめた。
ツイッターやインターネット掲示板では、「個人的には塚原夫妻に悪い印象はない」といった声もあったが、どちらかといえば、「俺は悪くない的言い訳やないか」「先日文書で『宮川選手に直接謝りたい』と、報道で見た気がしますが、どう聞いても自分たち擁護で、反省は伝わってこない」と反発する向きが多かった。
今後は、塚原夫妻の進退問題の議論も本格化すると見込まれる。同番組インタビューで千恵子氏は「現場がなければ権威や権力なんて欲しくない」、光男氏も「全然執着していない」と発言。経営する朝日生命体操クラブでの指導を優先し、協会のポストにはこだわらない考えのようだ。
むしろ「これだけ騒がれているから、私をどかす形で協会は考えていると思う」と千恵子氏が言うように、退けられることを見越しているようでもある。だが、その上で光男氏は、
「どなたか引き継いでやってくれる方がいれば、いつでもどうぞ。でも本当にそれでいいんですか? 日本は今度(10月)の世界選手権を戦えますか? 僕はそれが本当に心配。辞任するとかしないとかは大きな問題じゃない」
と自分たちを外すリスクを、どこか人を食ったように主張していた。