2018年9月9日に北海道地震の被災地を訪問した安倍晋三首相。視察の様子は各メディアで報じられたほか、安倍首相は自らツイッターでも情報発信。多数のツイートを行ったが、そのツイートの1つに対し、ユーザーから意外な反応が寄せられている。
同日14時台に、安倍首相は「本日も、自衛隊、警察、消防など、4万人態勢で、安否不明者の捜索、被災者支援などにあたっておりますが、引き続き、政府の総力をあげて取り組んでまいります」とツイート。添付された写真にはヘリコプターの中から被災地の様子を眺める安倍首相の姿が映っている。「道民として深く感謝いたします!」などの声がいくつも寄せられているが、それらに交じって、安倍首相がアップした写真を加工した「クソコラ」も多数寄せられている。
思い思いの「クソコラ」を寄せるユーザーたち
クソコラとは、「明らかにコラージュと分かる細工がなされている写真」のこと。合成技術が未熟であるなどの理由から、切り貼りした部分が浮き立つなどの稚拙さが目立つ写真に対して使われるほか、その場に存在し得ないものを合成して面白おかしさを強調した写真などを指す。
当該の安倍首相のツイートには、窓の外に地球の写真を合成し、宇宙船の中から安倍首相が地球を眺めているシチュエーションに仕立てたものをはじめ、窓の外に首相夫人の昭恵さんがいるように写真を合成したものなど、ユーザーから思い思いのクソコラが殺到している。
以前、発生していた「首相」のクソコラ騒動
2015年12月、インドのモディ首相は豪雨の被災地を視察。その際、ヘリコプターの窓から被災地の様子を眺める写真が同国政府の公式ツイッターに投稿されたが、その窓から見える景色がどう見ても合成したものだったため、ツイートが炎上。投稿は削除され、同国政府は謝罪した。窓の外が鮮明に写っていなかったための苦肉の策だったとみられる。
この写真と安倍首相の写真には「首相が被災地をヘリコプターから視察」という共通点があるため、今回の安倍首相のクソコラを作る際のヒントになった可能性もある。