パチモンから覗く中国・深セン 「Supreme姿のクリリン」から「親指サイズ携帯」まで

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収録本数競い合う「偽ミニスーファミ」

   スマホ・通信のファーウェイやZTE、ゲーム・ITのテンセント、ドローンのDJIなどが本社を置き、いまや国際的な先端都市となった深セン。そこで今なお出回るパチモンたちには上記のスマホカバーをはじめ、ある種のイズムが感じられる。パクリだろうがなんだろうが、先行製品にはない(できない)ものを加えて客の心をつかんでやる、という商魂であり、過剰なまでのサービス精神である。

   たとえば偽「ミニスーファミ」だ。デザイン、収録ソフトはまったくのコピーだが、せめて収録作数(オリジナルは21本)では負けまいとしたのだろう。ある商品は300本。後発と見られる別の商品は620本。さらに最後発らしき商品は「621本」収録をうたう。ただし入っているソフトはいずれもファミコンで、「ボンバーマリオ」や「マリオ10」など、かなり怪しいタイトルで水増しされているが......。

   別の売り場では、アクションカメラが大量に店頭に並んでいた。業者は様々だが、いずれも見た目はGoProそっくりだ。マウント(アクセサリー)も共用できる。ここまで来ると、もはやひとつのプラットフォームだ。値段も、高機能をうたうモデルで180元(約3000円)と、比べ物にならないほど安い(性能は推して知るべし)。

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