芸能人は「何か言われて当たり前」なのか フィフィ、坂口杏里への誹謗中傷に「醜いことやめませんか?」

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   「ずっと黙っていましたが、流石に見ていられなくなりました」――。タレントのフィフィさん(42)が2018年9月6日、元セクシー女優の坂口杏里さん(27)のSNSに誹謗中傷のコメントが相次いでいるとして、「醜いことはやめませんか?」と訴えた。

   剛力彩芽さんのインスタ騒動をはじめ、折に触れて芸能人のSNSに対する過度な反応に疑問を呈してきたフィフィさん。J-CASTニュースの取材に「著名人だから何かを言われて当たり前、と一括りにして、匿名で叩くのは卑怯」と話す。

  • フィフィさん
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「縁もないのに、そうまで叩く理由が分かりません」

   フィフィさんは9月6日、ツイッターで「実はインスタのプライベート垢で坂口杏里さんをフォローしてる」と、坂口さんのインスタグラムをフォローしていると切り出した。

   「彼女が投稿するたびその誹謗中傷コメントの多さに心が痛みます」と、坂口さんインスタのコメント欄に沢山の誹謗中傷が書き込まれていると説明。その上で、

「酷いです。ずっと黙っていましたが流石に見ていられなくなりました。そんな縁もないのに、そうまで叩く理由が分かりません。叩いてる人、醜いことはやめませんか?」

と訴えた。

   坂口さんといえば、母に坂口良子さん(13年死去)、父に尾崎健夫さんをもつ2世タレントとして芸能界で活躍した。良子さんの死後、16年10月に「ANRI」と改名し、セクシー女優に転身。17年9月にタレント業を引退していた。

「自傷行為みたいなことをしたら、責任を取れるのか」

   フィフィさんは過去、そんな坂口さんとテレビ番組で共演していた。インスタの私用アカウントで坂口さんのアカウントをフォローしており、よく彼女の投稿を読んでいると、過去のセクシービデオ出演などにからめた中傷がコメント欄に多く寄せられていることに気付いた。

   ただ、なぜそんな誹謗中傷の嵐に一石を投じようと思ったのか。2018年9月7日のJ-CASTニュースの取材に、フィフィさんは「相手が芸能人だろうが一般人だろうが関係ない。SNSで過剰に叩くのはひどいと思った」と話す。

「私もSNSで、世間に言いたいことを言っている。気に食わないと思う人がいるのも仕方ない。でも、私みたいなタイプもいれば、そうでない人もいる。著名人だから何かを言われて当たり前、と一括りにして、匿名で叩くのは卑怯。彼女の心境なんて誰にも分からない」

   続けて、フィフィさんは「勝手な推測ですけど、これまでの坂口さんを見てると心配になるほど凄く不安定なんですよね」と説明。その上で、

「この子が追いつめられて、自傷行為みたいなことをしたら、責任を取れるのか。誹謗中傷している人は、そこまで想像力を働かせているのか。あんなことを言われたら、メンタルがもたない、何か起きてからでは遅い。そこまで考えてないんでしょうね」

と持論を展開した。

   「あのように書いたことで、何かを止められるとは思っていない」としつつ、

「ただ、皆に見てほしかった。坂口さんのインスタを見ていない人にも、リアルのネットでの誹謗中傷がどういうものか知ってほしかった」

と、ツイートの狙いを説明した。

「いいじゃない、タレントがSNSで憧れの生活を演じていたって」

   フィフィさんは以前から、ツイッターで芸能人のSNSに対する過度な反応に疑問を呈してきた。

   女優の剛力彩芽さんが「ZOZOTOWN」の運営会社、スタートトゥデイ・前澤友作社長とのプライべート写真をインスタグラムで公開し、「調子に乗っている」と一部で批判を浴びたのは、記憶に新しい。フィフィさんは当時、

「一部の外野が騒いだり、当人が配慮したり、疑似恋愛を売るアイドルでもあるまいし...このご時世、芸能人の恋愛をいちいち束縛したい人がいるんだねと思った」

と皮肉っていた。

   芸能人がツイッターやインスタグラムで自ら発信するようになって久しいが、なぜこうした周囲の過剰反応は止まないのか。フィフィさんは

「そもそも日本人って著名人に限らず私生活をひけらかして自慢することを好まないんですよね。それでいてハリウッドのセレブが同じ様にキラキラな生活を自慢していても気にならない、それどころか、『さすがセレブ』なんて憧れたりもする。会えるアイドルとか、隣のお姉さん風とか、最近の傾向として日本では自分に近いタレントが好まれたりする。本来は違う世界の人間を演じて夢を売る商売なのに」

と話す。

「いいじゃない、タレントがSNSで憧れの生活を演じていたって。タレントの投稿を見ている側は、SNSで距離が近づいたことで、勝手に自分と比べて嫉妬したり批判したりする。でもね、やっぱりそこは対人間なの、叩いて傷つけているのがSNSの向こうの人間であることを忘れないでほしい」
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