「汚部屋」「ゴミ屋敷」とは違う
近年は極限まで散らかった「汚部屋」(「おべや」もしくは「おへや」)やゴミ屋敷が社会問題としてテレビで取り上げられることもあるほか、バラエティー番組で出演者が汚部屋エピソードを明かす機会も増えてきた。ただ、鈴木氏によると松岡さんの場合は全く異なるという。
「汚部屋やゴミ屋敷は重症・軽症はさておき、何らかの病気が原因であることが多く、また、『不要』どころか『捨てなければならないもの』が捨てられていないのが特徴です。惣菜のパッケージなど、放置してはいけないものが捨てられていない場合は汚部屋やゴミ屋敷と言えるでしょう」
また、一方で一般的な収集家とも異なるという。
「ミニカーや鉄道模型、骨とう品などは積極的にお金を出さなければ収集できません。これらは思い出やエピソード以外に金銭的価値も発生しますので、松岡さんの場合とは異なります。松岡さんの場合は対象への興味が失われた場合は簡単に捨てられるでしょうが、一般的な収集家は収集の際に多額の費用を投じていますから、そうはいかないでしょう」
ついつい物を取り置いてしまう心理にも色々なものがあるようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)