1987年と2006年にも
1987年7月には、猛暑による電力需要の伸びが原因で変電所にトラブルが発生。トラブルが起きた変電所は「系統」と呼ばれる電気を送るルートから切り離される。他の発電所からすると負荷が減少するため「空回り」に近い状態が起きて周波数が乱れるため、安全装置が作動して発電が止まった。この結果、停電の範囲は6都県の約280万戸に及んだ。
2006年8月のケースもこれに近い。クレーン船のクレーンブームが旧江戸川上空を横断する送電線に接触し、3か所の変電所が停電。系統を切り替えてそのうち1か所が復旧したが、需給のバランスが崩れて品川火力発電所が自動停止。この影響で別の変電所が停電し、139万世帯に影響が広がった。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)