北海道で発生した最大震度6強の地震を受け、断水などをめぐるデマ情報がツイッター上で拡散しており、一部自治体が注意喚起に追われている。
札幌市をめぐっては、「市内全域で断水する」というデマ情報が急速に拡散。市水道局は公式サイトで「SNS等で水道に関する誤った情報が拡散されております」と注意を促している。
「水道に関する誤った情報が」
北海道で2018年9月6日3時8分ごろに発生した地震を受け、ツイッター上では6日朝、「札幌市内全域で4時間後くらいから断水するらしい」「6時間後くらいに札幌全域で断水するらしい」などと、市内全域で断水する予定だとのツイートが続々と寄せられ、拡散されていた。
だが札幌市水道局は、公式サイトの「断水・濁水情報」で
「SNS等で水道に関する誤った情報が拡散されておりますが、以下の情報が正しい情報ですので、ご注意ください」
と注意を促した。9時50分時点に判明している分で、市内の厚別区と清田区の一部地域で、配水管の漏水事故などによる断水が発生しているほか、停電で市内各所の一部マンションが断水している、と説明。要するに、市内全域で断水するとの情報はデマだった。
札幌市をめぐっては、市広報部の公式ツイッターも9時22分、「市役所・区役所・消防署等では、給水、ガソリンの給油、携帯電話等の充電サービスは行っておりません。SNS等で流れている情報は事実ではないものも含まれておりますので、ご注意願います」と注意喚起した。その後、
「携帯電話等の充電サービスにつきまして、市役所本庁舎1階では実施(17時まで予定)しております。お詫びして訂正いたします」
と投稿したが、12時すぎに「市役所での携帯電話等充電サービスについて、現在お待ちいただいている方をもって、終了とさせていただきました」と報告した。
岩見沢、小樽、帯広市でも「デマ」が...
今回の地震を受け、こうした市民の生活に関わるデマ情報がSNSに飛び交っているとして、各自治体から注意喚起の投稿が出ている。
岩見沢市の公式ツイッターは「【デマ情報に注意】地震に関するデマ情報が拡散されています。不確定な情報に惑わされることなく、冷静な行動をお願いします」と投稿。その上で、
「開設中の避難所では、給水やトイレなど、一次的な利用ができます。なお現在、断水するというデマが拡散されていますが、断水の予定はありません」
と呼びかけた。
小樽市も公式フェイスブックで「災害対策連絡室からのお知らせ」として、
「10:30から、新たな断水が発生するとの虚偽の情報が流れておりますが、水道局からはそうした状況ではないと聞いておりますので、ご注意ください」
と投稿した。帯広市も公式サイトで、
「帯広市において、この後、断水するとの噂が広がっていますが、根拠のないものであり、断水する予定はありません。根拠のない噂にご注意ください」(9時15分時点)
と注意喚起。12時現在、断水の予定があるとはしていない。