枝野幸男代表の演説を書き起こした本を図書館にリクエストする運動について、立憲民主党が公式ツイッターで協力を呼びかけたことが、ネット上で論議になっている。
ネット上では、運動に賛同して自らもリクエストしたとの声もいくつか出ているが、図書館を政治利用するのはいかがなものかとの批判も多い。
「こんな自主企画が みなさんよろしくお願いします」
この運動は、立民党の支持者というツイッターユーザーが2018年9月2日、「えだぼんリクエスト大作戦」を行うと宣言して始まった。
「緊急出版!枝野幸男、魂の3時間大演説『安倍政権が不信任に足る7つの理由』」(扶桑社刊)を図書館にリクエストするというものだ。枝野氏が国会で内閣不信任案の趣旨説明を行った演説を書き起こし、解説を付けたもので、著者は大学教授らになっている。
全国100か所の図書館にリクエストするのが目標だといい、投稿ユーザーは、リクエストしたら、タグ付けをし、図書館名を入れてツイートするように呼びかけている。
これに対し、立憲民主党の公式ツイッターは同じ日、このユーザーのツイートを引用して、「こんな自主企画が みなさんよろしくお願いします」と紹介した。えだぼんリクエスト大作戦のことをタグ付けして、ツイッター上での書き込みも促している。
すると、立民党のツイートに対し、様々な意見が相次ぎ、疑問や批判も相次いで炎上状態になっている。
「コレの何が問題なのかな?」との声もあったが...
「自由民主党が『安倍総理の著書を図書館にリクエストしよう!』って言いだしたら、あなた方なんて言うだろうね?」
「税金を政党助成費以外に政党の広報用に使うの?」
「みんなの図書館を政治利用するな」
「党公式のコメントとして軽率ではないでしょうか」
図書館に本を置いてもらいたいなら、購入をリクエストするのではなく、寄贈するべきではないかとの指摘も多かった。
ネット上では、「コレの何が問題なのかな?」「いいんじゃない?そのレベルでないとどこも本を残してくれないと思うし」といった声もあったが、疑問や批判の方が多い。
立憲民主党の広報担当者に9月5日、J-CASTニュースが話を聞こうとしたが、担当者は会議中などとして回答が得られなかった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)