「慎重にファクトを積み重ねないと」
ただ、池谷氏の「永久追放」の考えには、冷静な指摘もあった。番組では、弁護士法人フラクタル法律事務所の田村勇人弁護士が「『永久追放』といっても、速見(佑斗)さん(への処分)には『事実を調査せずに拙速だ』という話がありました。日本スポーツ仲裁機構(編注:スポーツに関する紛争解決を担う)というところがあって、今年の処分取り消し率は100%です」とした上で、
「『永久追放』するなら慎重にファクトを積み重ねないと、その処分をあとで取り消されたら元の木阿弥です。事実を確定して初めて判断があるというのは、今の段階で念頭に置いておいてほしいです。宮川さんと塚原さんのどちらが正しそうかではなく、処分されても仕方ない程度の事実の立証が求められます」
との見方を示した。
また、小倉さんは「塚原さんご夫妻の現役時代の実績、選手を育成して五輪に輩出してきた実績を考えると、簡単に永久追放というのはできる状態じゃないと思うんだよね」との考えを述べた。
第三者委員会の調査はまだ始まっていない段階。池谷氏の考えに、ツイッターでは「私もその通りと思う」「激しくツッコんだ発言してる。組織下に居る人の多くがうんざりしてたことが伺える」といった賛同の声がある一方、「ちょっと暴走しすぎやろ」「もう中立性完全に失くしてるな。いくら嫌いな奴でも生活があるんだから、怪しいってだけじゃそう簡単に永久追放とかできんわな」といった指摘もある。