スポーツドリンク、もらっても「飲まない」サッカー選手 ファンの「差し入れ」どうあるべき?

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管理栄養士「スポーツドリンクにも種類があります」

   一連の議論の中で、論点は2つあげられる。(1)Jリーガーはスポーツドリンクを飲まないのか(2)サポーターが選手に飲み物の差し入れをしたい場合は何を選ぶとよいのか―だ。

   管理栄養士で、数々のJリーグクラブや選手などをサポートしている「スポーツ栄養WATSONIA-ワトソニア-」代表の川端理香氏にJ-CASTニュースが見解を聞いたところ、(1)についてはまず、

「スポーツドリンクにも種類があります。糖質が多いと一概にはいえず、体に吸収しやすいように糖質量を抑えたものも多いです。逆に糖質が多く、甘いジュースと同じものもあります。さらには使用している糖質にも種類があります。砂糖、ブドウ糖、果糖、ブドウ糖果糖液糖、アスパルテーム――本来であればその見極めが大事ですが、糖質が多いことだけが独り歩きしていて、知らない選手が多いです」

と、一括りに「スポーツドリンクは糖質が多い」とは言えないと説明。

   その上で、「試合数日前から当日にかけて、多くのサッカー選手は体にエネルギーをためるため糖質が多い食事をしています。J1リーグでは、8月は1週間に2試合などの連戦(編注:基本的には週1試合)がありましたが、そういった場合にいかに体に糖質をためるかは持久力に関与します」と、コンディション調整に糖質が必要なことに触れ、

「そのため、スポーツドリンクはいつもダメなのではなく、種類や目的、試合が近いのか無いのかなどでも、普段飲むかどうかは変わってくるのです。実際、連戦や発汗量や練習量が多いという場合、普段からスポーツドリンクを飲む場合もあります。意識の高い選手は、食事からスポーツドリンクに含まれる糖質やミネラルを補給し、足りない場合は飲むということもあります」

と、さまざまなケースがあるとしている。

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