サッカーJリーグクラブの練習日にはサポーターが見学に訪れる。「差し入れ」を持参することもあり、「スポーツドリンク」が候補にあがりやすい。
ただ、これを飲まない選手もいるようだ。日本代表でJ1・鹿島アントラーズの三竿(みさお)健斗選手はツイッターで、スポーツドリンクは「糖質が多くて普段飲まない」と告白。一方で、厚意を汲んで「なかなか断れない」とも伝えた。さらに別の現役Jリーガーからも声があがり、「差し入れ問題」の反響が選手・サポーターの間で広がっている。
「頂くものがジュースやお菓子だと全て食べることができません」
三竿選手は2018年8月26日、
「練習後に差し入れでスポーツドリンクとか味付きの水だったりもらうんですけど 実はものすごく糖質多くて、普段は飲まないんですよね 水かお茶しか飲まない」
とツイッターに投稿した。「けどなかなか断れないのでここで告白します! 応援してくれている気持ちは伝わってます!」と続けている。発信は反響を集め、
「選手からこういうことを言ってくれるのは大変参考になります」
「こういう発信は嬉しいと思います サポも何が喜んでもらえて何がダメなのかめっちゃ考えますから」
といった声が寄せられた。
これに、同じような思いだったJ3・ブラウブリッツ秋田の青島拓馬選手が自身の考えをツイッターに投稿。「本当に嬉しい事に最近差し入れを沢山頂きます」と切り出し、
「ただ頂くものがジュースやお菓子だと全て食べることができません。皆さんが汗水垂らして稼いだお金で買ったものをです。凄くモヤモヤしてました。凄く言いづらいけど絶対に言いたい事を三竿選手が言ってくれました」
と、やはり甘い飲み物は飲んでいないこと、それを差し入れてくれるファンには言いづらいことを告白している。
議論がいっそうの広がりを見せると、青島選手はこのような「差し入れのミスマッチ」をなくしたいとして、同28日にブログで自身の考えを詳細につづった。「あくまで私見です」と断りながら、
「何が欲しくて、何がいらないかをはっきり話せる選手もいますが、そんな選手ばかりではありません。僕たちのことを思って差し入れを用意してくれた人に対して、『それはいらない』と言えない選手もいます」
と、葛藤があったことを明かし、差し入れの「具体案」として、「水、お茶などの低カロリーな飲み物」「ブラックコーヒー」などを列挙。スポーツドリンクはあげなかった。