2期目が発表された人気アニメ「けものフレンズ」で、声優ユニットのオーディションで使われる台本について、声優志望者向けの指南ブログから「盗用」ではないかと指摘され、波紋が広がっている。
オーディションの公式サイトは、「不適切」があったとして台本を取り下げ、事実関係を確認しているとしている。
フリー素材だが、著作権は放棄しておらず
2期目の「けものフレンズ2」は、KADOKAWAなどでつくる「けものフレンズプロジェクト」が、東京都内で2018年9月2日に行ったイベントで発表した。それに伴って、オーディションサイトも開設されている。
ところが、声優志望者向けブログ「目指そう!声優」の運営者が同じ日、自らが考えて書いた台本がオーディションに無断で使われているとツイッター上で訴えた。ブログでは、フリー素材ではあるものの、著作権は放棄しておらず、出典を明記するよう告知していた。
オーディションの台本3本を見ると、このブログに掲載されている「女性セリフ」と酷似しており、一部が改変されたような形になっていた。
ツイッター上の「盗用」訴えは、3日夕現在で1万5000件以上もリツイートされるほどの注目を集めている。
たつき監督降板の騒動もあったため、心配する声も
オーディションサイトに対しは、「やっばいぞこれw」「著作物を扱うプロがこれやってしまっては」といった批判的な声が寄せられている。「けものフレンズ」を巡っては、1期目のたつき監督が降板する騒動もあったため、今後について心配する声もあった。
一方で、フリー素材の扱いについて、何らかの勘違いがあったのでは、といった見方も出ている。
その後、オーディションサイトでは、台本が取り下げられて、次のような説明文がアップされた。
「オーディション原稿の内容が不適切なものであったため、現在確認をしております。ご迷惑おかけ致しますが、今しばらくお待ちください」
オーディションの窓口になっているエイジグローバルネットワークスに9月3日、J-CASTニュースが取材すると、担当者が全員外出していて連絡もつかないとのことだった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)