中国で人気の蒼井そら、当局が「要注意」? 微博検索で「表示できません」 

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   元AV女優でタレントの蒼井そらさん(34)が、中国当局にとって「要注意」だとみなされているようだ。中国版のツイッターにあたる微博(ウェイボー、Weibo)に蒼井さんが開設していたアカウントにアクセスできなくなり、蒼井さんの名前で検索しようとしても「関連する法律・法規や政策」を理由に、結果が表示できない状態だ。

   中国のSNSでは、政治的にきわどい話題についてこういった措置がとられることがある。中国でも人気がある蒼井さんが、なぜその対象になったのか。

  • 「蒼井そら」と検索してもエラーメッセージが表示される。蒼井さんのアカウントにもアクセスできない
    「蒼井そら」と検索してもエラーメッセージが表示される。蒼井さんのアカウントにもアクセスできない
  • 「蒼井そら」と検索してもエラーメッセージが表示される。蒼井さんのアカウントにもアクセスできない

赤いスカーフは「革命殉教者の闘争と犠牲」象徴

   蒼井さんのタレントとしての活動は中国でも広く知られており、微博アカウントのフォロワーは1800万人を超える。だが、このアカウントに2018年8月末頃から異変が起きている。アクセスしようとすると

「申し訳ありませんが、現在アクセスしているアカウントは異常で一時的に利用できません」

というエラーメッセージが表示され、微博で「蒼井そら」と検索しようとすると、

「関連する法律・法規や政策により、『蒼井そら』の検索結果は表示されません」

と表示される。この文言は、中国当局が政治的に微妙だとみなす「NGワード」に対して表示され、「習近平」「打倒共産党」といった単語に対しても同様のメッセージが出る。

   中国当局が蒼井さんを「NG指定」した理由は明らかではないが、中国のネット上で取りざたされているのが、蒼井さんの服装が問題視された、との見方だ。

   蒼井さんは7月末に雲南省で行われたチャリティーイベントで、赤いスカーフをつけて登壇した。赤いスカーフは、将来の共産党員の育成を担う青少年組織「中国少年先鋒隊」のシンボルでもある。イベントの画像がネット上に出回ると、赤いスカーフの着用が不適切だとする声が続出。「中国少年先鋒隊」の全国工作委員会も8月9日付で、イベントを主催した企業を非難する声明を出した。声明では、イベントを主催した企業が「百臻堂」というブランドの男性を扱う一方で、赤いスカーフは「革命殉教者の闘争と犠牲を象徴している」と指摘。

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