「基本的には、教えてあげるのが優しさだと思います
では、実際に職場で鼻毛が出ている人をみかけた場合、どう対応すると良いのだろうか。企業へ講師派遣などを行っているクオリティアップアローズ(仙台市)のマナー講師、小藤弓さんに話を聞いた。
「基本的には、(出ていることを)教えてあげるのが優しさだと思います。そのまま商談に行ったりすると、本人も可哀想ですし、『担当者がだらしない』と会社のイメージが下がる可能性もあります」
ただ、具体的な対応方法は、相手との関係性で異なってくる。
(1)部下や後輩の場合:「積極的に教えてあげるべきでしょう。『鼻にちょっと...』などの優しい言葉がいいですね」。
(2)上司や先輩の場合:「相手の目線を見て自分の鼻を触るなど、ジェスチャーでさりげなく伝えてみましょう。口頭の場合は『差し出がましいようですが...』とクッション言葉を使うのもいいですね」
(3)初対面の人の場合:「これは難しいですね。言えなくてもやむを得ないでしょう」
(4)異性(女性が男性に伝える)の場合:「手鏡をそっと差し出すとよいでしょう。(男性が女性に伝えるパターン)これは想定しにくいですね」
最後に小藤さんは、伝える場合には、関係性に応じて「話し方」「声の大きさ」を工夫することも大切だと指摘。
「優しい言い方を心がけましょう。先にも触れたように、本題の前にちょっとした言葉、クッション言葉をはさむとよいですよ」