おでんを「手づかみ」で取らないで――。東京都足立区のあるコンビニが店内に貼り出した注意書きの内容が、インターネット上で「マジか...」「レベル高すぎ」などと話題になっている。
まさか、熱々のおでんケースに手を突っ込み、コンニャクや大根などの具材をつかみ取っていく客がいるというのか。J-CASTニュースが、コンビニ側に詳しい事情を聞くと...。
「ダチョウ倶楽部よりレベル高い」
話題の貼り紙は、あるツイッターユーザーが2018年8月28日、「足立区ともなるとコンビニの注意書きもハイレベルです」とのコメントを添えて紹介したことで、ネット上で注目を集めることになった。
投稿された写真には、セルフサービスで販売しているレジ前のおでんケースの真上に、
「手づかみで、おでんを取らないで下さい。高温で調理しているためヤケドする恐れがあります」
と記した貼り紙が。ケースのすぐ隣には、おでん種を取るための菜箸やおたま、トングが並んでいることも分かる。
こうした斬新な注意書きをめぐって、ツイッターやネット掲示板では、
「コンビニのおでんを手づかみする人いるの!?」
「手掴みで火傷レベルのおでんを取る奴がいるのか...」
「手づかみでおでん取るとかダチョウ倶楽部よりレベル高い」
といった驚きや困惑の声が続出する騒ぎに。
なかには、コンビニのおでんを指で突く動画をインスタグラムで公開し、威力業務妨害容疑などの容疑で逮捕された「おでんツンツン男」を思い出したとして、そうした迷惑客への対策ではないか、と推測するユーザーも出ていた。
「串のおでんは素手でも取りやすい」、ただし...
この注意書きは、足立区の某駅前にあるローソン店舗が、今シーズンのおでん販売を始めた8月20日頃から貼り出しているものだ。J-CASTニュースが31日、ローソン本社の広報担当に掲出に至った事情を尋ねると、
「この地域は高齢者が多いことや、串のおでんは素手でも取りやすい形をしていることから、お客様がやけどをしてしまう恐れがあるため、店員のアイデアでこうした注意喚起を始めました」
と説明した。
ちなみに、本社の広報担当者によれば、実際におでんを手づかみで取るような客は、注意書きを掲出した店舗側も「見たことがない」という。