東京・神田小川町にあるレンタルCD店「ジャニス」が2018年8月30日、公式サイトで11月で閉店する発表した。
この知らせは31日朝にはツイッタートレンド入りを果たすなど話題になっており、著名なミュージシャンも反応している。
1981年創業の「音の図書館」
ジャニスは1981年に創業を始めた。当初はCDというメディアがなかったため、貸レコード店だった。公式サイトによると、当初は「音の図書館を作ろう!!」というコンセプトであった。そのコンセプトを裏付けするかのように現在、8万枚の在庫がある。
大手レンタルチェーンには見られないマニアックな在庫も人気だ。在庫の多さからか、ジャンル分けも非常に独特で、邦楽で言えば「GS(グループサウンズ)」や「邦HR/HM」はもちろん、「80'Sインディーズ」や「細野晴臣とその仲間たち」とピンポイントなジャンル分けがあった。こうしたきめ細かなジャンル分けも音楽ファンの心をつかんでいた。
中古販売を行う「ジャニス2号店」もある。
ツイッター上では、
「フィジカルの宝の山が崩れ去るような感覚。きつい」
「オークションで数万円するCDがレンタルで聴ける貧乏ヘッズとしては楽園みたいな場所」
と惜しむ声が多い。
また、元電気グルーヴのメンバーで佐野元春さんやアイドルグループ「Kis-My-Ft2」らの作品も手がけるサウンドプロデューサーの「CMJK」さんは、かつてジャニスの店員だったことをツイッターで明かしており、閉店のニュースに、
「高卒で仙台から上京してきたぼくにとってはジャニスが大学でした。ジャニスがなかったら今の自分はありません」
とコメントしている。