「なぜ杉本健勇?」 森保ジャパン初陣で早くも指摘される2つの懸念

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今季4ゴールどまりの杉本

   国内組ではFW小林悠(30=川崎フロンターレ)が選出。J1得点ランク日本人トップタイの11得点をあげている。代表ではなかなかインパクトを残せていないが、現在の好調ぶりから納得する向きもある。対して杉本は今季4得点どまり。出場時間に換算すると、453分に1ゴールしかあげていない(小林は140分に1ゴール)。

   森保監督が3-4-2-1のフォーメーションを敷く見込みであることから、187センチの長身を生かした1トップでのポストプレーを期待したのだろう、との指摘もあるが、今季の実績は乏しい。サッカージャーナリストの河治良幸氏は30日にツイッターで、杉本について「能力に疑いないにしてもJリーグの調子で選んだ感はないチョイスですね」と投稿している。

   Jリーグでは、11得点中のFW西村拓真(21=仙台)、8得点中で182センチのFW鈴木優磨(21=鹿島アントラーズ)、7得点中でスプリント力に秀でたFW北川航也(21=清水エスパルス)ら、A代表未経験の若手が頭角を現し、初選出に推す声も少なくなかった。西村はロシアのCSKAモスクワ移籍話が浮上し、鹿島はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も並行して戦っているため、こうしたチーム事情を考慮した可能性もあるが、いずれも選外だった。

   もう1つの懸念は、FW陣ほどではないがGK。W杯に3大会連続で出場し、30日にフランスのストラスブール移籍が決まった川島永嗣(35)を超える選手の台頭が不可欠となっている。選ばれたのは権田修一(29=サガン鳥栖)、シュミット・ダニエル(26=仙台)、そしてロシアW杯代表の東口順昭(32=ガンバ大阪)だ。

   権田は8月に入って好セーブを連発。15日の第22節・川崎戦ではシュート27本(枠内9本)を浴びながら無失点に抑える驚異のパフォーマンスを見せた。だが27日の第24節・G大阪戦後、脱水症状を起こして救急搬送されたばかりで、状態にやや不安も残る。東口は実績十分ながら、G大阪は失点数でリーグワースト4位に沈んでおり、W杯による中断明け後の全9戦連続で失点中。197センチの長身を誇り、クラブで上り調子のシュミット・ダニエルに早くも出番が来る可能性はある。

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