体操のリオ五輪女子代表・宮川紗江選手(18)が、日本体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長らから「パワハラ」を受けていたと訴えた問題で、五輪メダリストが自身の見解を披露した。
バルセロナ五輪の銀メダリストで、タレントの池谷幸雄氏は「(体操界の)歴史が変わる。それくらい大きなこと」と訴えた。
「体操界では、激震です」
今回の問題をめぐっては、速見佑斗コーチが指導中、宮川選手に暴力を振るったとして、日本体操協会から無期限の登録抹消処分を受けていた。
宮川選手は2018年8月29日、都内で記者会見を開き、過去に暴力行為を受けたと認めた上で、「処分の重さは納得できない」と無期限処分の見直しを主張。協会の塚原氏らから強化態勢をめぐりパワーハラスメントを受けた、と訴えた。
具体的には、協会が「私とコーチを引き離そうとしていると感じた」と主張。塚原氏の狙いについては、監督を務める朝日生命体操クラブに自らを引き入れるため「最初から速見コーチの過去の暴力を理由に、速見コーチを排除し、朝日生命に入れる目的なんだと確信に変わった」と考えを述べた。
こうした会見のもようは翌30日、各局の情報番組で大々的に報じられた。日本テレビ系の「スッキリ!」では、VTR出演した池谷氏が
「体操界では、激震です。歴史が変わる。それくらい大きなこと」「今まで、その名前が出てこなかった、出せなかったという、色んな意味で表に出てこなかった」
と宮川選手を評価。「歴史からみると、ジュニアで育ってきた選手が朝日生命に移籍するということは多い」と考えを述べた。