体操・宮川紗江のパワハラ告発 仲間から「無言」のエール続々

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   体操・宮川紗江選手(18)が日本協会幹部からのパワーハラスメント被害を訴えていた問題で、体操界からツイッターの「いいね」や「リツイート」を通じたエールが相次いでいる。

   徳洲会体操クラブの齋藤優佑選手(29)は実際に声を上げ、「頑張れ紗江ちゃん。選手はみんな味方だよ」と励ました。

  • 宮川選手のツイッターから(編集部で一部加工)
    宮川選手のツイッターから(編集部で一部加工)
  • 宮川選手のツイッターから(編集部で一部加工)

速見コーチを政治的な理由で「排除」された?

   日本体操協会が、指導中の暴力行為を理由に速見佑斗コーチ(34)を無期限の登録抹消処分としたことを受け、宮川選手は2018年8月29日、都内で会見を開いた。

   宮川選手は速見コーチの暴力を認めたものの、今回の処分は「重すぎる」と反発。「(速見コーチと一緒に)東京五輪で金メダルを取る夢は変わっていない」と処分の見直しを求めた。

   その上で、協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫で協会の塚原光男副会長(70)から、パワハラを受けていたと主張。速見コーチの暴力を認めるよう迫られたり、「(協会のプロジェクトに参加しないと)五輪に出られなくなる」と脅されたりしたという。

   今回の処分は、

「過去の暴力を理由に速見コーチを排除し、朝日生命に入れるのが目的」

と、塚原本部長が監督を兼務する、朝日生命への移籍を促す狙いがあったと推測している。

   協会側も同日に会見を開き、山本宜史専務理事は、「被害者本人が我慢できたとしても決して許されることではない」として、処分の正当性を主張。塚原夫婦のパワハラ発言については「私は全然認識はありませんし、それに対しコメントは差し控える」と述べた。

白井健三選手らエール

   2016年のリオ五輪に出場するなど、「若手のホープ」として注目されている宮川選手。18歳の悲痛な訴えに、仲間からは「無言」のエールが多数送られている。

   早坂尚人選手や寺本明日香選手は、宮川選手の会見を報じた記事に「いいね」や「リツイート」。元体操女子日本代表の田中理恵さんは、宮川選手をかばうツイッターユーザーの投稿に「いいね」を送っている。

   また、美容外科・高須クリニックの高須克弥院長が宮川選手の支援に名乗り出た投稿に対しては、白井健三選手や亀山耕平選手、内山由綺選手、伊藤正樹選手ら多数の仲間が「いいね」や「リツイート」をしている。

   齋藤優佑選手は実際に声を上げ、

「18歳の現役トップアスリートにこんな思いや戦い方をさせなくてはいけなくなってしまったことが本当に残念。大人の権力争いに選手を巻き込むのは絶対にしてはいけない事だと思います。頑張れ紗江ちゃん。選手はみんな味方だよ」

と勇気づけた。

姉妹サイト