テンセントショック、日本の株式市場に飛び火
テンセントショックは日本の株式市場に飛び火。大和証券の15日付のレポートが目標株価を690円から610円に引き下げたこともあって16日のグリー株は一時、前日終値比3.2%(17円)安の516円まで下げ、その後も売りが優勢で連日年初来安値を更新し、直近最安値は22日の485円。2016年8月以来、2年ぶりの安値水準が続く。グリー自体は中国市場に本格参入していないが、有望市場の将来が危ういとみられたわけだ。カプコンやコナミホールディングスなどゲーム関連株も軒並み大きく下げた。
もっとも、大和証券にしても、レポートでは「先行投資を含め実績に積み上がりが期待される」と強調。8月2日付ではあるが、SMBC日興証券のレポートは「主力タイトルが好調で業績成長局面にある」と指摘した。第1四半期の減益予想は新規事業への積極投資ゆえ、との見方もある。であればこそ、実績を示していかなければ残っている期待がはげ落ち、さらに株価が下落しかねないと言えそうだ。