サッカーJ1・ベガルタ仙台のFW西村拓真(21)がロシア・CSKA(チェスカ)モスクワに移籍する見通しだと報じられると、期待にまじって不安の声が相次いだ。
CSKAといえば日本代表MF本田圭佑(32)が在籍していたが、同クラブから最終的にイタリアの名門・ACミランへステップアップするまでには想像以上に時間がかかった。それは「本田を幽閉している」などとしてクラブ側への批判にもつながった。そのため、将来有望な西村が二の舞になるのではないかとの懸念が浮上することとなった。
「脱出できないまま使い潰されるか」
西村の移籍話は2018年8月28日までに複数スポーツ紙で報じられた。クラブ間交渉が進んでおり、間もなく合意するという。早ければ8月中に完全移籍が発表される。
今季J1リーグ第24節までに11ゴールをあげている仙台のエース。得点ランキングは川崎フロンターレのFW小林悠(30)と並んで日本人トップタイ(全体4位タイ)に立ち、9月の日本代表戦にも招集されるのではないかとの声もある。
海外移籍は飛躍への一歩として、「あれだけの有名チームだから名前 欧州に 知られるよね 寂しいけど 楽しみ」「ベガルタの顔として欧州で活躍&日本代表に選ばれて欲しい」とツイッターでも期待が集まる。一方で、CSKAモスクワというクラブ名に反応し、
「本田が長年幽閉されたの知ってるのかしら・・・」
「本田みたいにロシアから脱出するのに時間かからなければいいけどなぁ」
「本田みたいに脱出できないまま使い潰されるか、飼い殺しになる未来しか見えねえぞ」
と、本田を引き合いに不安視する声も少なくない。
本田は23歳だった10年1月、オランダ・VVVフェンロからCSKAに移籍。日本代表にも定着し、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)では2ゴールをあげてベスト16進出の立役者となるなど、日本サッカー界をけん引する1人に上り詰めた。
ロシア有数の強豪CSKAは欧州最高峰のチャンピオンズリーグ(CL)常連でもある。本田はこの舞台でも輝きを放つと、欧州4大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ)へのステップアップに期待が集まった。だが、簡単にはいかなかった。