訃報直前「ちびまる子」に意味深場面 「遠い所に行って しばらく帰れないかも」

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   漫画家・さくらももこさんの訃報を受け、前回放送のアニメ「ちびまる子ちゃん」に「意味深な」場面があったとして、視聴者の一部から驚きの声が寄せられている。

   さくらプロダクションは2018年8月27日、さくらさんの死去を発表。直前の26日放送回では、後半部分に「まる子、宇宙人と出会う!?」と題するエピソードを放送していた。

  • さくら家(C)さくらプロダクション/日本アニメーション(画像は日本アニメーションのプレスリリースより)
    さくら家(C)さくらプロダクション/日本アニメーション(画像は日本アニメーションのプレスリリースより)
  • さくら家(C)さくらプロダクション/日本アニメーション(画像は日本アニメーションのプレスリリースより)

まる子が「遠くへ行ってしまうようじゃ」

   ある日、まる子はテレビ番組の影響で「宇宙人」に興味を抱いた。宇宙人に会ったというまことしやかな話を聞いて、きっと宇宙人はいるに違いないと信じるようになったのだ。ただ家族の誰も、相手にはしてくれなかった。

   その後、まる子はクラスメートの「はまじ」から興味深い話を耳にする。以前に山中で昆虫採集をしていた時、不審な音を聞いたとして、あれは宇宙人かもしれないというのだ。「ブー太郎」も加え、3人で山へ探しに行くことになった。

   だが、まる子が家を出ようとした時だ。どこかへ行くのかと、祖父の友蔵が声をかけた。まる子は行き先も告げず、自宅を後にする。「よそよそしいの まるで遠くへ行ってしまうようじゃ」。友蔵はその後、「心の俳句」を読み上げた。

   こうして何ともさびしい気持ちになった友蔵。ただ、まる子の部屋でさらに衝撃的なモノを発見する。「おじいちゃんへ」と題する手紙だ。

   そこには、こう書いてあった。

「もしかして 遠い所 に行って しばらく 帰れないかも しれない けれど、 大じょう夫。 心配しないでね。 まる子」

「偶然だろうけど...」「視聴者へのお手紙でもあったのかなぁ」

   さくらさんが8月15日、乳がんのため死去していたことが27日、明らかになると、この手紙の内容を思い出す人がインターネット上に続出。ツイッターでは、

「最後の放送のこの置き手紙...偶然だろうけど...ね」
「『遠い所に行って帰れなくなってしまうけど大じょう夫』ってまさか偶然だよね...」
「先日のテレビ放映のちびまる子ちゃんの手紙の内容が偶然とは思えない」
「亡くなったのはもっと前ですが発表が今日だったのであれはさくらももこさんから視聴者へのお手紙でもあったのかなぁ等と考えてしまいます」
「さくら先生は宇宙旅行に行ったのだなぁーと」

などの声があがった。「遠い所に行く」「しばらく帰れないかもしれない」といった手紙の文面が、あまりに「意味深」すぎるというわけだ。

   ちなみに、山中で宇宙人探しに奔走したまる子一行が未知なる生物と遭遇することはなかった。代わりに出会ったのが、山小屋で天体観測をしている女性だった。

   まる子らが「宇宙人はいると思うか」聞くと、女性は「もちろん、いると思う!」と即答した。小学生時代に読んだ「宇宙戦争」という本で、「どこかに宇宙人が住んでいて、もしかしたら中には良い宇宙人がいて、友達になれるんじゃないか」と思ったという。

「宇宙って本当に大きくて、私たちは端っこのそのまたちょっとのところしか知らないの。だから絶対にいないなんて言いきれない」

   いつか宇宙人に会えるんじゃないか――。まる子はそんな思いを強くし、帰途についたのだった。

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