日本の「至宝」が新天地で躍動している。横浜F・マリノスのFW久保建英(17)が、加入直後に出場した2試合でいきなりアシストとゴールをそれぞれ記録した。
するとやり玉にあがったのが、移籍元のFC東京だ。今季リーグ戦では先発なし。ベンチ外の日々も長かった。それだけに、まるで枷が外れたような活躍には、インターネット上で「よかったなFC東京から出られて」と皮肉ともとれる声が目立つ。一方で「東京が批判されてるけどそれは違うと思う」との向きもある。
16日移籍、22日アシスト、26日ゴール
久保は2018年8月27日のJ1第24節・ヴィッセル神戸戦(2-0)に先発。結果を出したのは後半11分だ。センターサークルで縦パスを受けると、ドリブルで持ち込んで右サイドのMF松原健へ展開。パスの後で最終ラインの前の空いたスペースに走りこんだ久保は、グラウンダーのクロスを冷静にトラップ。シュートコースを塞がれる前に無駄のない動きでシュートし、ゴール右隅に突き刺した。
J1リーグ戦初ゴールとなったが、横浜FMには16日に移籍したばかり。19日の第23節・鹿島アントラーズ戦(0-1)はベンチ入りのみで出場なく終わったものの、22日の天皇杯4回戦・ベガルタ仙台戦(2-3)は先発出場。すると、右CKの流れからニアサイドにふわりと放り込んだ技ありクロスで、DF畠中槙之輔のゴールをいきなりアシストした。そして、J1初ゴールを決めた神戸戦はこの4日後、まだ横浜FMでの出場2試合目だ。
横浜FMは降格圏の16位と勝ち点1差の15位に低迷している。名門バルセロナの下部組織で育った若き才能が躍動しはじめたことで、ツイッターやネット掲示板などでは早くも、
「久保くん流石のトラップ技術、、マリノスの救世主となるか」
「久保くんのシュート何回見ても震える。マリノスの救世主はあなただよ」
と大きな期待が寄せられている。
同時に言及が目立つのが、
「やっぱFC東京行ったのが失敗やったんやなって」
「よかったなFC東京から出られて」
「久保がマリノスで活躍してるからFC東京の育成下手にさらに磨きがかかったな」
と、移籍元のFC東京を揶揄するような声だった。