マケイン米上院議員が死去 トランプ大統領と対立した共和党重鎮

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   「物言う与党議員」として知られ、外交や移民政策などでトランプ大統領を厳しく批判していた米国議会の与党、共和党のジョン・マケイン上院議員が亡くなった。マケイン氏の事務所が2018年8月25日に発表。ロイター通信やNHKなどが報じた。81歳だった。

   マケイン議員は昨年、脳腫瘍を患っていることを公表。8月24日には本人の意思で治療を中止したことを明らかにしていた。

2008年の大統領選ではオバマ氏と争う

   マケイン議員は、祖父も父も海軍大将という海軍一家に育ち、自らも海軍のパイロットとしてベトナム戦争に従軍。捕虜になりながらも、5年半にわたって耐え抜いた英雄として知られた。米下院議員を経て、1987年から6連続でアリゾナ州選出の上院議員を務め、2008年の大統領選挙で共和党の候補に指名され、民主党のバラク・オバマ氏と激しく争ったが、敗れた。

   外交や安全保障政策に精通し、共和党の大統領候補としてトランプ氏が公約に掲げた医療保険制度をめぐる法案に反対したほか、トランプ氏が大統領就任後も外交政策や移民政策、メディアに対する姿勢を厳しく批判していた。

   マケイン議員死去の知らせを受けて、トランプ大統領はツイッターで「マケイン議員の家族に心からのお悔やみを申し上げます」などと投稿した。

   また、オバマ前大統領も、ツイッターに投稿。マケイン議員に対し、「(2008年の大統領選)政治の最高峰で競争を繰り広げた」と尊敬の念を綴るとともに、「妻と共に最も深い哀悼の意を表します」と、死を悼んだ。

   なお、マケイン議員の死去で、上院(定数100)での共和党の議席は50議席に減り、民主党との差はわずか1議席となった。

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