お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さん(41)が、自身の漫画「大家さんと僕」の大家さんが亡くなったとツイッター上で明かした。
大家のおばあさんは、フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)のファンだったことで知られ、羽生ファンらからも次々に悼む声が出ている。
「大家さんと僕」が大ヒット
「『大家さんと僕』の読者のみなさまへ ご報告があります」。矢部さんは2018年8月23日深夜、ツイッターを更新して、大家さんが突然亡くなったことを報告した。
漫画は、実話に基づいて、矢部さんが間借りしている一軒家の大家さんとのほのぼのとした交流を描いたもので、17年10月に新潮社から発売されて大ヒットした。18年6月には、「手塚治虫文化賞短編賞」(朝日新聞社主催)も受賞している。
矢部さんは、突然の訃報に戸惑った様子で、「もっと話したかったし、聞きたいこともたくさんありました」とツイッターに載せた書面で明かした。そして、「お見送りをしたいまは、大家さんと過ごした日々を思い出しながら、ただただご冥福をお祈りするばかりです」などと書いている。
大家さんの訃報については、親族の理解があって、矢部さんが公表することができたという。
「好きなものは伊勢丹とNHKと羽生結弦くん」
漫画の公式サイトでは、大家さんのことを「好きなものは伊勢丹とNHKと羽生結弦くん」と紹介している。
羽生選手を巡っては、矢部さんが「オリンピックを一緒に見ましょう」と電話すると、大家さんは「集中したいから」とそのお誘いを断ったというエピソードが有名だ。
それだけに、大家さんのことを気にかける羽生ファンも多かったようだ。
大家さんの訃報が伝えられると、ツイッター上では、その死を悲しむ声が次々に寄せられた。「『大家さん』は羽生くんのファンにとっても素敵な思い出のひとつになりました」「お元気でいらしたなら、きっと平昌での活躍もご覧になってたと思う」「勝手に親近感を抱いてたからショック...」などと書き込まれている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)