山里亮太が潜入「Fate/Grand Order」の世界 人気スマホゲームの制作舞台裏

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サーヴァント1騎に半年以上

山里: そうか。それって、スマホゲームだからですよね。家庭用ゲーム機のソフトだと出して「おしまい」だけど、スマホゲームだと、常に何かしらの打ち手が必要なんですね。

カノウ: そうです。家庭用ゲーム機向けのゲームと違って、運営する期間が長いので、同じことをやっていると先細りしていきます。

山里: ということは、次の作戦はすでに頭の中にあるんですか。

カノウ: 長いスパンではありますね。弊社の場合、サーヴァント1騎作るのに半年以上かかるんです。たとえば業界内の他のゲームの運営ではよくあるんですが、「ここの売り上げが落ちたから、キャラクターを入れてテコ入れしよう」とか。これはそもそも運営方針としては合わないですが、制作期間としても不可能なんです。
もうずっと前に計画は立てていて、ストーリーも必要なサーヴァントも作っているんです。逆算していくと半年くらい前には動いていないとダメなので、将来像を自分たちで描いてそれに向かって作っていく、という感じですね。

山里: 思った何倍もの時間がかかっているんですね。

カノウ: そうですね。しかも基本的には月に数騎のは新規サーヴァントを出しているので、ご想像のとおりです(苦笑)。

山里: 大変だ(笑)。だからね、僕、今日「カノウさんの大事な時間とってんじゃねーよ」ってFGOのユーザーさんから怒られるんじゃないかと思ってドキドキしているんですよ。
僕の友達は、1分1秒でも惜しい、FGOに費やしたい、と。それでトイレに行く時間がムダだって言って、いかに短時間でいけるか、廊下の最短距離を調べているって言うんです。

カノウ: いやー、ありがたいですね。頑張らないと。

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