サッカーJ1リーグ・北海道コンサドーレ札幌のFW都倉賢選手(32)が、ユニフォーム交換をしたところ給料から天引きされたと、ツイッターで明かした。
この告白に、「自腹なんだ!」とファンからは驚きの声が上がっている。
「大久保嘉人さん、請求書送りますので」
2018年7月22日に行われたコンサドーレ札幌とジュビロ磐田との1戦は、両者譲らずスコアレスで引き分けた。試合終了後、都倉選手は、磐田のFW大久保嘉人選手(36)と健闘を讃えあって、ユニフォームを交換した。
しかし、都倉選手は、1か月後の8月23日になって、ツイッターで突然、この交換が「プライスレスじゃなかった」と告白した。そして、冗談めいた調子で、「嘉人さん請求書送りますので宜しくお願いしまーす」と大久保選手に呼びかけた。
そして、なんと内部書類の写真まで、代金の金額など一部を伏せてアップしたのだ。そこでは、半袖の上着を交換したとして、「補充ユニフォーム代金を給与天引きにて支払い処理してください」と記されてあった。
このツイートは、ファンらの間で波紋が広がり、「サラリーマン的な感じがします」「確かに、毎回ホイホイあげてたら経費嵩みますもんね~」「世知辛い裏事情があるんですね」といった声が出ている。
大久保嘉人選手も、すぐに都倉賢選手のツイートに反応した。「オレのだけあげたのに!笑」と、天引きならユニフォームを受け取らなかったと冗談交じりに返していた。
他のクラブの扱いは不明
この会話に割って入る他クラブの選手もおり、冗談か本当かは分からないが、その選手も自腹だとほのめかしていた。
コンサドーレ札幌の広報担当者は8月23日、J-CASTニュースの取材に対し、「選手がユニフォームを個人使用するときは、そういう形を取らせていただいています」と自腹を認めた。
金額については、上着だけなら2万円はしないというが、財政的な事情で天引きしているわけではないとした。ほかのクラブでもやっているかは、分からないという。
天引きについては、公表していないとして、「社内の書類ですので、公にするものではありません」と困惑した様子で話した。今回のことについて、23日昼過ぎ時点では、都倉選手にまだ注意などはしていないという。
Jリーグの広報部は、「ユニフォーム交換の代金をどうするかは、各クラブに委ねられています。こちらで決めているわけではありませんので、情報は何も持っていないです」と取材に話した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)