翁長氏後継に玉城氏有力 問われる「日米安保」観

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   沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事の死去を受けて行われる県知事選(2018年9月13日告示、30日投開票)の構図が固まりつつある。

   保守系は前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が出馬を表明する一方で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移転阻止を目指す「オール沖縄」勢力は、自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)の擁立を目指す。翁長氏は、日米安保を支持しつつ辺野古移設に反対するという立ち位置で、自民支持層を含む一部保守層まで幅広い層から支持を得て圧勝につながった。今回の「弔い合戦」に玉城氏が出馬することになった場合、この広い支持層を受け継げるかも課題になりそうだ。

  • 野党集会でシュプレヒコールをあげる玉城デニー衆院議員(写真中央、2018年4月撮影)。「オール沖縄」勢力が擁立を目指している
    野党集会でシュプレヒコールをあげる玉城デニー衆院議員(写真中央、2018年4月撮影)。「オール沖縄」勢力が擁立を目指している
  • 野党集会でシュプレヒコールをあげる玉城デニー衆院議員(写真中央、2018年4月撮影)。「オール沖縄」勢力が擁立を目指している

辺野古移設には一貫して反対

   知事選では、保守系で元日本青年会議所会頭の安里(あさと)繁信(48)氏が出馬の意向を示していたが、8月19日に出馬辞退の上、佐喜真氏を応援する考えを表明。一本化が決まった。

   一方の「オール沖縄」勢力では、翁長氏が死去の数日前、自身の後継として会社経営者の呉屋守将(ごや・もりまさ)氏(69)と玉城氏の名前を挙げたとする音声の存在が明らかになり、人選を加速。呉屋氏は出馬を固辞する一方で、玉城氏は19日夜、記者団に対して、後援会と協議するなどして22日までに結論を出す意向を表明した。

   玉城氏は現在4期目で、ラジオパーソナリティーや沖縄市議会議員を経て09年の衆院選で沖縄3区から出馬し初当選。過去の選挙公報で掲げた公約でも

「新たに誕生した翁長知事と共に、オール沖縄で県民の意思を日米両政府に訴え、辺野古に新たな基地を作らせません」(14年)
「普天間基地の閉鎖・返還とオスプレイ配備を撤回し、更なる負担増となる辺野古新基地建設には反対」(17年)

と、辺野古移設には一貫して反対しており、翁長氏と歩調を合わせてきた。

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