研究者から「クマゼミが減っている」との連絡が
こうした「食用」目的でのセミ捕獲に関する注意書きは、隣接する蕨市の公園にも存在する。掲出場所は、先述した川口市の青木町公園から2キロほど離れた「蕨市民公園」だ。こちらの貼り紙には、
「食用のために、公園内のセミの幼虫等の生物を、とらないでください」
と書かれている。
掲出の意図について、蕨市道路公園課の担当者に聞くと、
「個人的にセミを研究している外部の人間から、『クマゼミが減っている』との連絡を受けたためです。また、近隣の市から『(セミを)食べている人がいるようです』との情報提供があり、こうした注意喚起を始めました」
としていた。
なお、どちらの公園も、メディアなどで「チャイナタウン化」が指摘されるJR西川口駅の近くにある。そのためネット上には、中国の一部地域ではセミの幼虫を食べる文化があるなどとして、「西川口なら あー中華料理になるのかーと思った」と推測する書き込みも出ている。
ただ、川口市公園課の担当者は取材に対し、今回の注意書きや市民からの連絡と、「チャイナタウン化」の関係について、「関連はないものと考えています」としていた。