中国ネットで突如、沸き起こったMe Too運動 「特色あるセクハラ問題」の顛末

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   2017年ハリウッドから韓国まで飛び火した「Me Too」運動が、突如中国で炸裂した。

   2018年7月下旬、少なくとも10人の社会的地位の高い中国人男性が性暴力やセクハラで告発された。数年前に複数の人々に起こった事件が数日間に集中して暴露されたことは、性暴力反対を訴える世論が、もはや中国でも基本的に形成されていることを反映している。

  • 中国でもネット上でセクハラに関する告発が広がっている
    中国でもネット上でセクハラに関する告発が広がっている
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ボランティア団体やメディアの有名人

   7月22日、B型肝炎NGO「億友公益」創始者の雷闖氏は、2015年に女性ボランティアに性暴力を働いたと匿名で告発された。23日には、江蘇省南通の環境保護活動家の劉斌氏が中国版のLINEである微信(WeChat)で、著名な環境保護団体「自然大学」の馮永鋒氏がかつて同団体の女性実習生と女性職員に対し、胸を触る、暴力を振るう、暴行するという行為を働いたと公表した。

   訴えられる対象は、ボランティア業界からまたたく間にメディア業界にも広がった。7月25日、一人の女性が「小精霊」というハンドルネームでネット上に、「今年5月18日に『瞭望東方周刊』『中国新聞周刊』の主筆にあったベテランのメディア著名人である章文氏に暴行された」と書いた。その後、やはりメディアにおける著名な女性たち、蒋方舟氏と易小荷氏も実名で章文氏のセクハラを告発した。

   26日には、やはりメディア業界人の羅昌平氏が中国版ツイッターともいわれる微博(weibo)で、「ある匿名の女性ネットユーザーが、大学3年生の時に中国中央電視台(CCTV)で実習していた時、トイレで同テレビ局の有名な司会者である朱軍氏から、衣服越しにわいせつな行為をされそうになったと訴えている」と語った。

   この他、民主化を推し進める袁天鵬氏、男性同性愛者とエイズ患者の権利活動家の張錦雄氏、『新周刊』創始者の孫冕氏、作家の張弛氏、大学教授の熊培雲氏、公益事業活動「フリーランチ」発起人の鄧飛氏もみな同じ1週間のうちに、女性たちから性暴力やセクハラで告発された。

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